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【J2:第21節 富山 vs 岡山】レポート:10人の富山が熱く冷静に守って勝点1を加算。岡山は無念の12試合目ドロー(13.06.30)

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富山の選手たちの必死さが観客の心を動かした。後半10分に退場で1人少なくなり、防戦一方の時間が続いたが、スタンドからは手拍子が起こり、終了後にも一礼する選手に大きな拍手がおくられた。引き分けの評価は常に難しく、今回も富山の選手は誰ひとり勝点1に満足はしていない。しかし、守りという忍耐を要する作業をサポーターが祈るように見つめる姿は印象的だった。スタジアムでしか味わえない一体感を生み出した選手は称えられてよいだろう。

後半10分に富山はMF朝日大輔が2つめの警告で退場となった。安間貴義監督はすかさずMF大西容平とMF木村勝太を投入してMF舩津徹也と並べるトリプルボランチで守りを固めた。両ワイドが対峙する選手を徹底マークして[5-3-1]に見える布陣。ボランチ3人がボールホルダーとの間合いを計りながらプレッシャーを与え続けて縦パスを入れさせない。最終ラインは走り込みをケアしつつ、クロス、シュートに体を張った。気迫だけでなく、緻密さを感じさせる対応だった。
なんとかゴールをこじ開けたい岡山は3バックの両サイドが高く位置して、攻撃に人数をかける。しかし、サイドからのクロス以外にバリエーションを欠いた。唯一の決定機は後半32分。中央からMF島田譲の左足から放たれたミドルシュートがクロスバーを直撃、はね返りにMF田中奏一が頭から飛び込んだがシュートは大きく枠の上に外れた。

岡山は相手の退場によって転がり込んできた勝機を生かせなかった。しかも、前半の内容も悪かった。球際の競り合いやセカンドボール争奪戦で後手にまわり、富山に主導権を握られて好機をつくれなかった。終盤の富山のカウンターアタックを防いで勝点1を加算したものの、3試合ぶりに先発出場したFW荒田智之は「情けない。反省しなければいけない」と言葉少なだった。
6試合ぶりの勝利には届かず、引き分けは12試合目。それぞれの試合内容は違うし、この数字が勝てない弱さ、負けない強さのどちらを象徴しているのかは現時点で判別つきかねる。評価は今後の戦い次第だろう。試合直後、選手たちはバスで帰途についた。4日後には前回の対戦で3−3の大激戦を演じた神戸戦が待っている。

一方の富山は前半に押し込み、同30分、左CKに合わせたDF池端陽介のヘディングシュートがポストを叩いて先制点を奪えなかったのが惜しい。しかし、岡山とは対照的に勝点1以外の収穫が多かった。2試合連続して先発したFW三根和起の奮闘ぶりは今後への期待を抱かせるものだった。また、MF大山俊輔がボランチとして球際で強さをみせ、MF朝日は走り回って攻撃にテンポを生んだ。復帰した大西はそつのないプレーで周囲を引き締めた。チームは復調している。7月3日の次節に迎える千葉は前回の対戦で0−3から2点を返して追い詰めた相手。それ以上の内容と結果を期待しよう。

以上

2013.06.30 Reported by 赤壁逸朗
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