代表戦から帰国したばかりの日本代表組がベンチ外になったことに加え、レアンドロ、家長昭博の出場停止を受け、ガンバ大阪としてはチーム力の真価を問われる一戦。先発には、2節以来、実に19試合ぶりの先発出場となるFW平井将生と、前節こそ先発出場を果たしたものの今季は控えにまわることの多かったFWパウリーニョがスターティングメンバーに名を連ねる。また、ケガで離脱していたDF岩下敬輔も10試合ぶりに先発のピッチへ。この6月の戦いにおいて、安定感のある守備力を示してきたDF丹羽大輝とセンターバックを組んだ。
お互いに相手を『受ける』というよりは、自分たちの良さを示しながら試合を進めようという意図が見受けられる立ち上がり。開始から約15分間は互いに我慢比べのような時間が続く。その中で先に好機を見出したのは徳島。18分。左サイドからの展開から濱田武がうまく相手DFをはずしてコースを作りループシュートを狙うがこれはG大阪のGK藤ヶ谷陽介の手をかすめてボールはバーを叩く。その後は再び拮抗した試合が続く中で、先制点を奪ったのはG大阪のMFパウリーニョ。「それまでの30分は消えていた」と徳島・小林伸二監督が話したように、序盤は徳島の堅守もあって、なかなか好機を見出せずにいたMFパウリーニョだったが、ここぞという場面で値千金の活躍をみせる。強烈なミドルシュートで先制点をG大阪にもたらした。更にその6分後にも、ゴール前でMF倉田秋、MFパウリーニョと繋いだボールを最後はFW平井が右足でゴールにおさめ追加点。先発起用の期待に応えた二人によって2点のリードを奪ったことでG大阪はより落ち着いた試合運びをみせる。
ビハインドを負った展開に、徳島も反撃にかかり、高さのあるFWドウグラスにボールを集めながら、そのセカンドボールを拾った二次攻撃、三次攻撃の姿勢を示すが、G大阪の守備陣も落ち着いて対応。センターバックとボランチのMF明神智和がしっかりと身体を張り、FWドウグラスの高さに競り負けない守備で跳ね返して、攻撃チャンスを作らせない。そこからの攻撃もリードしている状況に対する共通理解もあってか、攻め急ぐことなく、前半同様に落ち着いて試合を運んで行く。後半途中から流れがやや停滞する中で、試合が再び動き出したのは、残り15分を切ったあたりから。両者ともに途中出場でピッチに立った選手たちが溌剌とした動きをみせ、個の持ち味を活かし、かつ、相手のスペースをうまく突くなどしながら好機を見出そうとするがゴールは奪えない。最後、アディショナルタイムに突入後には、徳島のFWドウグラスが左サイドからのクロスにあわせて、決定的なヘディングシュートを放つも、これはG大阪の守護神GK藤ヶ谷が好セーブをみせてゴールを許さず。G大阪が盤石の試合運びで2−0とホームの地で完勝した。
この一戦を終えて前半戦の戦いが終了。年間勝点90を目標の1つに掲げてきたG大阪は、この日の結果を受け、勝点46で首位をキープ。長谷川健太監督は「半分の45以上のポイントをとって折り返せたのは選手の頑張りによるもの。特に日本代表を欠いて戦ったこの6月で4勝1分という結果を得られたことが、この勝点を挙げる大きな原動力になった」と評価。これに対し徳島の小林監督は「途中からシステムを変えてバランスはよくなっている。後半戦に向けて守備も少しずつ安定して来たので、これを続けていくことが大事」だとして、後半戦に向けて前を向いた。
以上
2013.06.30 Reported by 高村美砂
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