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【J2:第20節 福岡 vs 愛媛】プレビュー:過渡期を迎えている福岡。迎える愛媛戦は、その壁を乗り越えるための試合。全力を尽くして勝利を目指す。(13.06.21)

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3月は6試合を戦って勝点7。4月、5月はともに5試合を戦って勝点8、10と、コツコツと勝点を積み重ねてきた福岡だが、いま、今シーズン最初の正念場を迎えている。6月は、ここまで3試合を戦って2分1敗。プレーオフ圏内である6位の千葉との勝点差は2と僅差の10位に付けているが、ジワジワと上位陣との差が開きつつある。42試合を戦うリーグ戦に一喜一憂は意味がないが、上位グループに喰いつき、そして追い越していくためには、前半戦の残り2試合で勝点6を手に入れたいところだ。

チームに上積みが見られるのは、ボールをポゼッションする時間が長くなってきたこと。開幕当初は、奪ったボールを簡単に相手に渡してしまうシーンが目立ったが、プレッシャーを受けながらも、しっかりとボールをつなぐことが出来るようになってきている。反面、最大の強みである高い位置からのハイプレスが、思うように機能しない試合が増えていることは気になる点。局面でのアグレッシブな守備意識に変わりはなく、失点そのものは増えてはいないが、ボールサイドに人数をかけて襲い掛かるようにしてボールを奪取するシーンが減り、それに伴い、守備から素早く攻撃に切り替えて、ショートカウンター気味に攻め上がるシーンも少なくなっている。
また、ここへきてクローズアップされているのが、ラストサードをどうやって崩すかという点。「上手くボールを動かせる回数は増えて来ている。攻撃も形になってきている。全体の精度はもちろん、シュートの精度、クロスの精度を上げていく必要がある」とは岡田隆の言葉だが、あと一歩の力を身に付けることが求められている。

しかし、今シーズンの福岡は戦いながら成長していくチーム。プシュニク監督は「私はチームに対して満足している。去年の成績や、多くの選手が変わっていることを考えれば、現在の順位は決して悪くない」と話すが、その言葉通り、現在の状況は、少しずつ成長を遂げている福岡が、次の段階へ移行する過渡期であると言った方が正しいだろう。ガムシャラに、アグレッシブに戦うチームに変貌した福岡が、よりクレバーなチームに、より強いチームに変化していく過程が今の段階だと言える。もちろん、目標がある以上、結果は手に入れていかなければいけないが、同時に、目先の勝負だけにとらわれず、自分たちが取り組んでいることを続けていくことが何よりも大切だ。「我慢と継続」。今の福岡には、その言葉が似合う。

さて、その中で迎える相手は愛媛。現在、6勝3分10敗で15位と下位に甘んじているが、いまのJ2に力の差はなく、自分たちのサッカーを貫き通せるかどうかで勝負が決まる。この試合も、ここまでの試合がそうであったように、簡単な試合ではない。

愛媛の布陣は3−4−3。最終ラインを統率するのは、昨シーズンまで福岡でプレーしていて小原章吾。ラインをコントロールし、ビルドアップの起点となって前方へパスを供給する。攻撃の起点は前線中央に位置する河原和寿。高い位置からのチェイシングに加え、ボールを収めて攻撃のリズムを作り出す。またベンチに控える高橋泰も不気味な存在だ。

基本的には、両ウイングが下がりめに位置して5バックのような形で守るが、河原にボールが入ると、チームは一斉に攻撃の意識を高くする。2列目の選手が河原を追い越して前線のスペースに飛び出し、そこへ、両ウイングも攻撃参加。さらに両ボランチも攻撃の意識を高くして攻撃参加するなど、後方から、次から次へと攻め上がってくるスタイルは要注意だ。

その愛媛に対し、福岡はどのように戦うのか。勝負がかかっている以上、相手への対策は必要だが、最大のポイントは、自分たちの最大の強みである前線からのハイプレスを表現することに尽きると見る。ボールサイドに人数をかけてボールを奪い取り、数的優位を保ったまま、相手の守備陣形が整う前にフィニィッシュに持ち込めるか。それが、勝敗を分ける。加えて、セットプレーも大切にしたいところ。最近の試合では、流れの中からではなく、セットプレーからゴールを奪うことが多くなってきたが、拮抗した試合が予想される中では、セットプレーは大きな武器。そういう意味では、前節は欠場した尾亦弘友希が、トレーニングで元気な姿を見せているのは心強い限りだ。

そして、いつものようにスタジアム全体で戦いたい。「我々は同じ船に乗っている」とはプシュニク監督の言葉。監督、スタッフ、26人の選手たちだけではなく、ファンも、サポーターも、メディアも、わだかまりなくひとつになって戦える試合にしたい。それが勝利への道だ。

以上

2013.06.21 Reported by 中倉一志
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