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【J2:第20節 山形 vs 松本】プレビュー:立ち上がりの成否に注目!総得点2位の山形は平均失点0点台の松本ゴールを破ることができるか?(13.06.21)

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J2リーグは最近5試合で無敗は6連勝中のG大阪のみ。上位も下位も、波に乗り切れずにいるチームが大半を占め、それが今シーズンも混戦を生み出している要因になっている。6位・千葉から勝点3差に7チームがひしめき、ハーフターンへ向けた序列争いは激しさを増しているが、NDスタではそのなかの2チーム、山形と松本が勝点1差で対戦する。

山形はここ5試合で見ると2勝2分1敗とけっして悪くなく、堅実に勝点を積み重ねているが、終盤の逆転や同点で勝ち星を逃したり、前節も下位の群馬に2点先行され土壇場で追いつきドローに持ち込むなど、試合を巧みにコントロールし勝点3に結びつける部分ではいまだ成熟さを見せていない。ピッチ上では若い選手たちの躍動が目立つが、勝点をさらに積み上げるためにも、そこにしたたかさをプラスする必要がある。

昨シーズンの1試合平均得点は1.21で、リーグ10位の得点力がそのまま順位に反映された形となった。チーム内に二桁得点のスコアラーが存在しなかったこともあり、昇格の有資格チームとしてはやや厳しい面もあったが、今シーズンはここまで1試合平均得点が1.84と大幅にアップ。得点35はG大阪に次いで、シュート数252は神戸に次いでそれぞれ2位。チーム内の得点者14人はリーグ最多で、前節も先発フィールドプレーヤー全員がスコアラーという攻撃型チームへの進化は実感できる。その一方で失点も昨年の1.17から1.37に増加。競った試合を次々モノにして首位に立った昨シーズン前半の勝負強さが、今シーズンはなかなか身につかず、得点力と順位が連動しない要因となっている。

「ボランチを使えないと落ち着いた試合運びができない」と林陵平が指摘するように、現在のスタイルは縦の勢いで圧倒できるものはあるが、それだけを90分間続けることは単調な攻撃に陥りやすく、特にこれからの季節はスタミナ的にも難しくなる。体力を持続させ、攻撃で緩急のバリエーションを増やす意味でも、バックラインや中盤で回す時間をつくりたいときにつくれる態勢は準備していたい。

松本はここまで連勝がなく、連敗も第8・9節の一度のみ。現在の11位からプレーオフ圏内に潜り込むためには、連勝することが一つの大きな条件になる。前々節に鐡戸裕史の直接フリーキックで1-0と岡山を振り切り、今シーズン初の連勝を狙った前節のアウェイ・徳島戦は、前半に2点を失うとそのまま0-2で終了した。「エンジンがかからないまま終わってしまった選手も何人かいたような感じもします。メンタル的にもピリッとしなかったところもあったかなと思います」と反町康治監督。ハードワークを信条とするチームだけに、気持ちと足を存分に動かせる状態でキックオフを迎えることが、アウェイ連戦となる今節も大きなテーマとなる。

その徳島戦は今シーズン3度目の複数失点となったが、今シーズンは3点以上の失点がなく、安定した戦いぶりを続けている。リーグで2番目に多い227本のシュートを浴びながら、1試合平均失点は0.89でG大阪、東京Vに次ぎ、栃木と並ぶリーグ3位。山形・奥野監督は「昨年以上に洗練されて徹底されている。そしてコンビネーションがよくなっているし、技術が上がっているので、当然、本当に難しい相手」と評価しているが、熱狂的なサポーターの後押しを受け、戦術が浸透するとともに昇格2年目に安定感が加わっている。

ここ数試合は3-4-2-1の布陣を敷き、トップには塩沢勝吾を据えている。塩沢は山形大サッカー部出身で、05年には特別指定選手として山形に在籍。水戸に加入した翌年、開幕戦で3分間のJリーグデビューを果たしたその相手も山形で、昨年7月にNDスタで1-1に終わった試合でもフル出場している。スペースの広い、狭いにかかわらず味方が預けてくるボールを収めると、船山貴之など2シャドーやウィングバックが前を向けるだけでなく、ダイレクトでシュートが打てるボールをていねいにセットし続けている。

キックオフは18時。雨や風の心配はなさそうだ。湿度はやや高い予想だが、20度台前半とそれほど高くない気温もハードワークを促す好条件となりそうだ。山形はコンパクトに押し上げ、フィニッシュまでのプレーで大胆に、そして正確にボールを動かすことができるか。松本はクロス対応を含むゴール前で粘り強く守り、カウンターにつなげられるか。ともに前節は立ち上がりからゲームを支配することができなかったことで、試合の入りで主導権を握りたい両チーム。ミスマッチするシステムだけに、互いに攻守の切り換えの早さが問われることになりそうだ。

以上

2013.06.21 Reported by 佐藤円
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