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【J2:第20節 札幌 vs 岐阜】プレビュー:久しぶりのホームゲーム勝利を果たした札幌と、今シーズン初連勝で最下位脱出を果たした岐阜。勢いのあるチーム同士による、注目の一戦だ。(13.06.21)

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吹き抜ける風が気持ち良さを増してきた初夏の北海道。6月の第4土曜日に開催されるこの20節では、勝点26で12位の札幌が、同14で21位の岐阜をホームで迎え撃つ。札幌にとっては前節に続いての札幌厚別公園競技場でのホームゲームである。

札幌は前節、ホームで富山と対戦して1−0のスコアで勝利。開始10分に左サイドからのパスをペナルティエリア内で受けた砂川誠が丁寧に蹴り込んで挙げた先制点を、そのまま守りきった。シュート数は札幌13本、富山が3本という優勢な試合だっただけに、追加点を挙げて早めに勝負を決めたいところではあったが、今シーズンここまでホームゲームでは僅か1勝にとどまっており、厚別競技場での試合に限れば昨年7月以来、白星がなかった状況。内容よりもとにかくまずは地元ファンに結果をプレゼントしたい、そんな状況だっただけに、とりあえずは勝ったことに大きな価値があると見るべきだろう。

「苦しいゲームだったんですが、90分を通して選手が『勝ちたい』という気持ちを出してくれた」「なによりも選手たちがホームで、厚別で何としても勝ちたいという気持ちを出していた」。財前恵一監督は勝因のひとつとして選手たちのメンタル面を挙げている。

同時に、選手たちもメンタル面について言及した。「スナさん(砂川)の前へ前へという姿勢が、周りに伝わった」と話すのは上原慎也。今シーズン初めて守備的MFとして出場した砂川が、中盤の底からダイナミックな飛び出しを幾度も見せており、そうした姿勢がチームメイトに波及したのだろう。

今シーズンここまでの札幌は、好パフォーマンスを見せながらもホームで勝ち切れないという試合がいくつもあった。球際で終始、相手に一歩後れをとり続けるような試合もあった。そうしたなかでこの富山戦ではメンタル面が勝因になったとチーム全体が認識しており、ある種、足りなかったものを思い出す契機となる試合になったとも言えるだろう。この勝利が、今シーズンの重要なターニングポイントになり得るかもしれない。

一方、北海道に乗り込んでくる岐阜の前節は、敵地で鳥取と対戦して4−3で勝利。一時は前半のうちに1−3とされてしまい流れが悪くなっていたが、前半のアディショナルタイムという効果的な時間帯で1点差に迫ると、試合終盤に一気に2点を奪って劇的な逆転勝利を挙げてみせた。

「耐えながら試合をやっていた」。行徳浩二監督はそうやって試合を振り返る。
敵地の難しい試合のなかで、さらに前半のうちに3点を奪われてしまう苦しい展開。だが、それでも心を折る事なく我慢を続けて攻守を演じたことが前半アディショナルタイムの得点につながったのだろう。「前半の最後に1点を返したことが非常に大きかった」とも指揮官は振り返っている。

後半に入っても1点を追う状況は変わらなかったが、そこでも粘り強く戦い続けたことが奏功した。79分に杉山新、83分に樋口寛規と、ゲーム終盤の苦しい時間に流れを掴み、そこで逆転をすることができたのだ。

この勝利により、岐阜は今シーズン初の連勝を果たしたと同時に、最下位からの脱出にも成功している。「4点取った試合は去年はなかったですし、やはり選手達がよく頑張って、危機感を持ってプレーしている」と行徳監督はその要因を説明した。だが、言うまでもなく気の緩みはまったくない。「押し込んで、取るべくして取ったという感じではないので、さらにクオリティーを上げたい」とも指揮官は続け、さらに上をしっかりと見据えていることを強調している。

さて、そんなチーム同士の対戦だが、ポイントとなるのはいかに現在の勢いを持続させることができているか、だろう。札幌は久しぶりのホームゲーム勝利を果たし、岐阜のほうも今シーズン初の連勝中。チームには間違いなく勢いが芽生えている最中だろうから、その勢いそのままに試合に入り込むことができるかどうか。立ち上がりの主導権争いをどちらが制するかで、試合の行方も大きく変わるはず。独特の風が吹く厚別競技場での試合だけに、コイントスでのエンド選びなどからも、そのチームのゲームプランが垣間見える。キックオフ前から、目の離せない試合となりそうだ。

以上

2013.06.21 Reported by 斉藤宏則
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