これまでで一番印象に残っている試合は、C大阪時代の2006年7月19日に行われたJリーグDivision1第13節の大分戦(7月19日、長居スタジアム)。73分にピンゴに代わってピッチに登場し、初めてJリーグの舞台に立った試合だったと話す。あれから7年。宮本卓也は、第18節栃木戦でJリーグ出場200試合目を迎えた。その感想を次のように話す。
「7年目での200試合。早くはなかったと思いますけれど、なんだかんだで積み重なってきた結果だと思います。自分としては、試合数と言うよりも、まずは1試合、1試合戦って行くという意識の方が強いので、その積み重ねだと捉えています。けれど、ここまで大きな怪我もなく来れましたし、運のようなものもあったと思います。選手としては嬉しいことですね」
「実直」。宮本のプレースタイルには、その言葉がよく似合う。目を引く派手なプレーは決して多くはない。どちらかと言えば地味なタイプの選手だ。1対1での粘り強い守備。労を惜しまずに何度も繰り返すオーバーラップ。自分に与えられた役割を黙々とこなしていく。だが、いつしか誰もが彼のプレーに惹かれていく。そして、目の前のひとつ、ひとつのプレーを確実に積み重ねていくことがチームを支えることになることを、誰もが気付かされていく。今シーズンのここまで(第18節終了時)の出場時間は1407分。城後寿、堤俊輔に次いで、チームで3番目に長くプレーしていることからも、彼がチームの土台としての役割を果たしていることが分かる。その姿勢こそが、200試合を積み重ねた最大の理由だ。
そして、今シーズン、チームのJ1昇格のために自らの持ち味を発揮してピッチの上を走る。例年以上に大混戦のJ2は、ひとつの勝敗で大きく順位が変動する戦いが続いているが、約半分を終え、夏場を迎えるこれからの時期をどう過ごすかで、上位陣と、それ以外のチームが色分けされていく。上位陣にどのようにして喰らいつき、そして、どのようにして越えていくか。それがJ1昇格に向けての大きなポイントになる。
「ひとつの勝ち負けで順位が大きく変動するが、J2はそういうリーグ。下を気にするのではなく、上位に行けるチャンスがあるというモチベーションを持って、チームとして戦っていくことが大事。いま、上位に行くまであと一歩のところまで来ているが、そういうチャンスをクリアするためにも大切なのは、やはり積み重ね。一喜一憂するのではなく、いろんな意味で続けていくことが大事だと思う」
200試合出場の記念セレモニーが行われるのは、22日(土)にホーム・レベルファイブスタジアムで行われる第20節愛媛戦。おそらく宮本は、淡々と表彰を受け、いつものように黙々とプレーすることだろう。しかし、それが宮本のプレースタイル。そして、そのプレーでチームを勝利に導いてくれるはずだ。
以上
2013.06.19 Reported by 中倉一志
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