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【J2:第17節 鳥取 vs 松本】レポート:10人となった後の松本の奮闘及ばず。鳥取が今季初、昇格後2度目のリーグ戦連勝を飾る(13.06.02)

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3月17日、鳥取が今季ホーム開幕戦で勝利したときは、後半アディショナルタイムの岡本達也のゴール直後に試合が終わったため、主審の試合終了のホイッスルが聞こえなかった。あれから2カ月半、久しぶりのホームでの勝利を告げる主審のホイッスルが、とりぎんバードスタジアムに大きく響きわたる。

前節、アウェイでの神戸戦に続く1−0の勝利で、鳥取が今季初のリーグ戦連勝を飾った。

前半は、ともにゴール近くまでボールを運ぶものの、そこから先のプレーが精度を欠き、得点を奪うには至らない。松本は8分、船山貴之のスルーパスに岩沼俊介が抜け出したが、中央でフリーだった塩沢勝吾への折り返しがずれ、何とか塩沢が落として玉林睦実がエリア外から狙ったものの、右に外れる。鳥取は11分、鮫島晃太のセンタリングに久保裕一がヘッドで合わせたが、わずかに右に外れる。鳥取は14分にも久保が右サイドを突破してシュートに持ち込んだが、松本GK野澤洋輔が距離を詰めてブロックした。

その後も一進一退の攻防が続いたが、40分に試合の流れが大きく変わる。開始直後に警告を受けていたパク カンイルが、2度目の警告で退場となり、松本が残り50分近くを10人で戦うことになった。

数的優位に立った鳥取は後半、ボールを支配してチャンスをうかがったが、引き気味に構える松本の守備を、なかなか崩せない。「どう相手を崩していくかについて、まだまだボールを回していくスピードが遅い」と試合後に小村徳男監督が振り返ったように、パスを出した後の動きが少ないため、足元でのつなぎが多くなって、思うように相手を揺さぶれなかった。

逆に松本は、しっかり守ってからのカウンター、あるいはセットプレーにチャンスを見いだす戦いを徹底し、数的不利を感じさせない戦いを見せた。55分には右サイドにボールを運び、船山が突破して左足でシュート。鳥取GK杉本拓也に防がれたものの、反町康治監督が「1人少なくなってからも、そんなに悪い展開ではなかった」と語った通りの戦いを続けていた。

しかし67分、鳥取がついに均衡を破る。柳楽智和が左サイドから、ペナルティーエリア内の右サイド奥にセンタリングを送り、走り込んだ尾崎瑛一郎がヘッドで折り返す。松本GK野澤が反応したが止められず、DF飯田真輝に当たったボールが後方にこぼれ、フリーだった住田貴彦が蹴り込んでネットを揺らした。

その後は松本も反撃に転じ、選手交代も交えて前への圧力を強めるが、鳥取も人数をそろえてはね返す。反町監督は残り5分を切ってから、飯田を前線に上げるパワープレーに出たが、最後まで得点を奪うことはできなかった。

結局、松本は今季初の連勝ならず。反町監督は「少しもったいないゲーム。その一言に尽きるゲームだったかなと思います」と振り返り、「ここのところ、そんなに調子が悪くなかったことを含めると、つまずいてしまったのはもったいない」と続けた。松本は昨季の昇格以来、退場者を出したのは今回が初めて。10人となった後も全体の運動量が衰えず、持ち味は十分に発揮したものの、勝点に結びつけることはできなかった。

鳥取は、2011年のJ2昇格後では2度目となるリーグ戦連勝で、昨季2戦2敗だった松本に初勝利。鮫島晃太が「他にも得点ができるチャンスはあったので、もっと精度を上げなければいけない。相手が少なくなっていたので、欲を言えば、あと2、3点取って勝ちたかった」と振り返ったように、1人少ない相手の守備を崩すシーンが少なかったのは反省材料だが、前々節の山形戦での0−6の大敗から巻き返し、下位脱出への足がかりをつかんだのは大きい。

次節からは横浜FC(アウェイ)、岐阜(ホーム)、北九州(ホーム)、愛媛(アウェイ)と、順位が近いチームとの連戦だけに、勢いをつけることができたという意味でも、大きな価値のある勝利となった。

以上

2013.06.02 Reported by 石倉利英
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