ゴールデンウィークの連休が終わり、夏日が続くようになった愛媛。夏の訪れを感じさせられるこのタイミングで、ニンジニアスタジアムのホーム2連戦はビッグカードが続く。来週末は既にチケットが完売しているG大阪戦。そして、今週末は首位神戸をホームに迎えるという上位陣との対戦が続く。愛媛はここまで5勝3分6敗でまさに一進一退が続いているが、今季就任した石丸清隆監督が目指すパスサッカーを一歩ずつ、着実に成長させている。この2戦で上位陣を相手にどこまでパスサッカーを表現でき、どれだけ勝点を奪えるかは興味深いところ。より多くの勝点を奪って自信を深められれば、今後の成長曲線も急カーブで上昇させられるだろう。
その中で、今節の神戸戦ではまず前半の戦い方に注目したい。特にここ数試合の愛媛は前半の戦い方、試合の入り方が上手くいっていない。第11節の長崎戦では、試合開始直後に失点を重ねて敗戦。前節の横浜FC戦では序盤から主導権を握られてしまい、後半に盛り返したもののスコアレスドローに終わった。また、前回のホーム栃木戦は3−0の快勝に終わったが、立ち上がりのピンチに失点をしていれば全く別の結果になっていてもおかしくはなかった。
結果として現在、守備では2試合完封が続いているが石丸監督は「ゼロで抑えられていることは選手にとって自信になり、プラスかもしれない。でも、まだまだやりたい守備はできていない。もっとアグレッシブな守備をして、高いところを求めたい」と満足はしていない。今節の対戦相手となる神戸はG大阪と並びリーグ最多得点を誇るチーム。守備の意識はこれまで以上に高く保っておかなければ失点は免れない。もちろん、田代有三やポポにいいボールを供給させないように前線からの守備を怠らないようにしないといけないし、セカンドボールも大事になる。「相手も狙ってくるし、そこで自分たちが先手を取りたい」とキャプテン吉村圭司も指摘をするが、ルーズボールに対しても積極的にアプローチをして主導権を握る時間を増やしたい。
ただ、選手たちは守備だけでなく、攻撃でもアグレッシブな姿勢が重要だという。「神戸は前からプレスにくるが、怖がらないことが大事。逃げれば相手の思うツボになる」と吉村が語れば、小原章吾は「ラインを下げず積極的に戦いたい。チームとしてやりたいことを出していきたいし、びびらずやって結果を出したい」と意気込む。指揮官も「冷静にやればボールは動かせる。その中でみんなが関わり、数的優位を作りたい。ゴール前に運べるチャンスはある」とこれまでのパスサッカーで首位相手にチャレンジを続けるつもりだ。
そのチャレンジをやりきって課題の前半を乗り切ることができれば、それが後半にも繋がるはず。「苦しい時間帯になってもチーム全体で声を掛け合うことができるようになってきた。これを続けて、ゼロで抑えれば負けることはない」と吉村は語るが、愛媛としては金星を獲得するためにまずは前半をゼロで抑えられるか。「注目されるカードなので気持ちが入ったプレーを見せたい。その気持ちが伝われば観客もサポーターも増えると思う」と赤井秀一がいうように、普段はサッカーに関心がない県民が視線を向けてくれる大一番が続くだけに、そこで一丸となってひたむきに戦う姿勢を示したい。そして前半はもちろん、90分を通じてあきらめないサッカーを披露することで愛媛は大きな結果をつかみたい。
以上
2013.05.18 Reported by 近藤義博
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