勝点13で19位の鳥取は下位脱出へ、同19で9位の山形は上位追撃とプレーオフ圏内への浮上に向けて、ともに勝利が欲しい一戦。鳥取は2試合連続の引き分け、山形は2連敗からの巻き返しを期しての激突となる。
鳥取は前節、岡山との『陰陽ダービー』で0―0の引き分けに終わり、3節を最後に11試合未勝利。小村徳男監督は「最近は2得点以上取れていないので、もっとクオリティーを上げていきたい」と語り、攻撃面のレベルアップを当面の課題に挙げている。今季2得点以上を奪ったのは、第1節の熊本戦(○2―1)と、第3節の水戸戦(○3―1)の2試合だけだが、いずれも勝利を収めており、今季の勝利はこの2つのみ。守備とのバランスを考慮するのは当然として、まずはチャンスの数を増やして得点力アップのベースを築くことは、下位脱出に向けて外せないポイントと言える。
そうした状況で今節は、チーム最多タイの3得点を挙げているFW久保裕一が警告累積で出場停止。ボールを奪ってから敵陣に入っていく際、ロングボールが多い現状を考えると、前線でのポストワークでチーム全体が押し上げる時間を作る久保の不在は痛い。ただ、ここまで久保に頼り過ぎる傾向も見られるだけに、チャンスを得る選手のモチベーションや、かえって相手のマークが分散するかもしれないことなど、災い転じて福となる可能性もあるだろう。
山形はホームで札幌と対戦した前節、前半に自陣でのミスをきっかけに先制されると、その1点を返せずに0−1で完封負けを喫した。アウェイで岡山と対戦した前々節は、ゴールの応酬の末に3―4で競り負けており、攻撃と守備の出来がかみ合わない試合が続いている。シーズンを通しての戦いぶりも安定しておらず、開幕2連敗の後に4連勝を飾って巻き返したかと思いきや、3連敗→2勝1分→2連敗と、なかなか勢いに乗ることができない。
11試合未勝利で勝点を思うように伸ばせない鳥取と比較すると、勝利の多さゆえに上位に食らいつくことはできているが、最低でもJ1昇格プレーオフ圏内を見据えてシーズンを戦っていくためには、ここが踏ん張りどころ。連敗を止め、連勝ロードの再出発とするためにも、攻守両面の奮起が期待される。
鳥取も最近数試合は、下位にとどまるか、中位以上を狙っていけるか、ボーダーライン上の戦いが続いている。負け数が2つ多い山形が、勝点と順位で大きく上回っている結果を見れば、順位を上げていくためにはやはり、引き分けではなく、勝利が必要。昨季は15節から6連敗を喫したことが、開幕からの出遅れと合わせて、シーズンを通してJ2残留争いを強いられる要因となった。同じ15節から、鳥取が昨季とは違う結果を残していくのか、山形が反撃ののろしを上げるのか、戦いの行方が注目される。
以上
2013.05.17 Reported by 石倉利英
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