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【J1:第12節 鹿島 vs 名古屋】プレビュー:20年前の開幕戦と同一カード、鹿島対名古屋にジーコ来場!再現か、リベンジか!?(13.05.17)

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鹿島が16冠という、他クラブを圧倒するタイトル数を誇るようになったのも、すべてはあの日から始まった。93年5月16日、鹿島アントラーズは名古屋グランパスエイトと対戦し、ジーコのハットトリックとアルシンドの2得点で5-0と大勝し、その勢いのままファーストステージを制したのである。
いまではJリーグきっての名門と言われる鹿島だが、クラブ関係者のなかでさえ、自分たちがそこまでのクラブに成長するとは思っていた人物はいないだろう。しかし、一人だけ、例外となる人物がいたという。彼の情熱に突き動かされ、クラブは姿を変えていった。
「たぶんジーコは本気で優勝しようと思っていたと思う」
当時、コーチを務めていた鈴木満常務取締役強化部長が懐かしそうに振り返る。ジーコがいたからこそ、鹿島はいまの姿にまで成長することができたのである。
そのジーコがやってくる。対戦相手は、当時の開幕戦と同じ名古屋。鹿島としては、あのときの再現を狙い、名古屋としてはリベンジの機会である。自ずと試合は盛り上がることだろう。

ただ、試合前の状況は、両チームで少し違う。鹿島は中二日での連戦となるが、ヤマザキナビスコカップで試合のなかった名古屋は万全の準備をして敵地へ乗り込んでくる。
大分から戻ってきた鹿島の選手たちは、試合前日の練習を軽めに終えた。軽いダッシュを繰り返したあと、各ポジションに散らばった選手たちが対名古屋への守備位置を確認した。セレーゾ監督がボールがある位置が動くたびに注意点を伝える。それが終わったところで主力組の練習は終了。疲労の蓄積が考慮された形だった。

現在名古屋は、リーグ戦5試合を1分4敗と調子を落としている。順位も14位と下げており、ストイコビッチ監督の苛立ちも募っているようだ。しかし、前節の横浜FM戦では、最初の得点まではすばらしい内容を見せていた。攻守の切り替えは速く、プレッシャーも速い。個の能力に優れた選手の多い名古屋が、そうしたプレーを続けるようになれば、相手はどうしても劣勢に追い込まれる。しかし、勝利から見放されている状況が続いているせいか、1点を失った後は、まるで違うチームに変わっていた。チームには、まだ二つの表情が同居している様子である。

ただ、名古屋が攻撃的なチームであることに変わりはない。名古屋との試合はいつもそうだが、動きのあるおもしろい試合となるだろう。ダヴィは累積警告により出場停止となるが、この日、誕生日を迎える大迫勇也が1トップでチームを牽引するはずだ。また、高さを武器とする名古屋に対しては、大分戦で温存された岩政大樹が「自分のところで全部弾きかえすくらいの気持ちでやる」と、気迫をみなぎらせる。セレーゾ監督も、判定に泣いた浦和戦があったにも関わらず、積極的にラインを上げることを練習で求めていた。

20年前のように、後世に語り継がれるような試合を期待したい。

以上

2013.05.17 Reported by 田中滋
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