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ルヴァン 準々決勝 第1戦
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【J1:第12節 柏 vs C大阪】プレビュー:タレントを揃えるC大阪の攻撃的なスタイルをいかにはめ込むか。“スタンダード”を取り戻しつつある柏が、公式戦5連勝を狙う(13.05.17)

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全州ワールドカップスタジアムの張り詰めた緊張感と国際試合のピリピリとした雰囲気……。柏はAFCチャンピオンズリーグ・ラウンド16、アウェイでの第1戦、全北とのタフな戦いを制し、2−0で大きな先勝を飾った。そこから中2日だが、16日はほぼ韓国からの移動に費やされたため、実際には中1日といってもいい。このタイトな日程の中、柏との勝点差はわずかに1、現在6位に位置するC大阪を迎える。

C大阪は、リーグ戦こそ引き分け続きで勝ち切れない試合が続いているが、ヤマザキナビスコカップの鳥栖戦では見事な逆転勝利を収めている。終盤、逃げ切りを図った鳥栖の堅陣をこじ開けたのは、レヴィークルピ監督の選手交代の妙だ。楠神順平、南野拓実、播戸竜二という駒が控えるため、選手交代で流れを変えられる強みがC大阪にはある。
リーグ戦では2試合連続ドローも、その内容を見れば、浦和、川崎Fという攻撃サッカーを志向するチームと正面からぶつかり合い、スリリングな攻防を繰り広げた末の2−2という結果である。内容が停滞したゆえのドローではなく、どちらも勝点3まで紙一重の試合だった。チーム状態は良好だと見える。

柏は先日の全北戦でも韓国メディアからの質問に「我々はその試合に順応した選択をする力を持っています。引いた相手に対して下で崩していくこともできますし、カウンターをすることもできる」とネルシーニョ監督が答えたとおり、相手の戦い方、スコア、時間帯など、状況に応じた臨機応変な戦い方ができる。C大阪は中盤から前にかけてタレントが揃い、サイドからの仕掛けも巧みではあるが、この攻撃陣を柏がいかにはめ込むか。先ほど書いたヤマザキナビスコカップ鳥栖戦での逆転勝利も、選手交代で状況を打破するまでは、鳥栖の戦術にはまった格好となり、流れを掴むまでは2失点目を喫してもおかしくない場面もあった。
柏がC大阪を攻略するならば、ポイントはそこにあるだろう。リーグ、ACLを含めて、柏は現在公式戦4連勝中。4月まではリーグ戦で失点の多さが気掛かりだったが、この直近の公式戦4試合での失点はわずかに1。あのアジアトップレベルの破壊力を持つ全北の攻撃を完封したように、今の柏は“スタンダード”を取り戻しつつある。C大阪のサイドアタックに対しても、クロスからの攻撃が多いアジアでの戦い、その舞台で揉まれた成果を発揮すればいい。現在は大谷秀和と栗澤僚一のダブルボランチが好調で、攻守両面で抜群の舵取りができているとあって、C大阪の攻撃力をはめ込みさえすれば必ず得点のチャンスは訪れる。

唯一の気掛かりは、全北とあれだけ激しい試合を繰り広げたことで、肉体的、精神的にも反動が出てしまわないかだが、むしろ心身ともにタフに戦ったあの姿勢を継続できれば、そう簡単に屈するような戦いにはならないだろう。

春先は振るわなかったリーグ戦だったが、ここに来てようやく調子が上がってきた感がある。ホームの地で3連勝を飾り、上位進出への足がかりを作りたい。

以上

2013.05.17 Reported by 鈴木潤
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