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【J1:第12節 磐田 vs 川崎F】プレビュー:リーグ3戦負けなしの川崎Fをホームに迎える磐田。5月公式戦初勝利なるか!?(13.05.17)

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両者のチーム状況は対照的だ。

Jリーグ開幕20周年を記念し、各地で様々なイベントが開催されているが、残念ながら磐田にそのアニバーサリーに目を向ける余裕はない。第11節を終えた段階で勝点は『6』。これは昨季J2に降格したG大阪の同じ時点の勝点『8』を下回る数字である。昨季G大阪はACLに出場していたため第11節終了時点では消化試合が1つ少なく、つまり、10試合で8ポイント。いずれにしてもこのペースでは来季J1で戦うことは難しい。

第8節・湘南戦(4/27)で今季リーグ初勝利をマークし、クラブワーストとなるリーグ開幕7戦未勝利という苦境に終止符を打ったかと思われたが、続く第9節・甲府戦(5/3)で1-2と敗戦。その翌日に森下仁志前監督が退任することとなった。森下前監督と共に二人三脚でチームを支えていた長澤徹ヘッドコーチを暫定的に監督とし、第10節・F東京戦よりリスタート。しかし、結果は伴わず、ここまでヤマザキナビスコカップを含め公式戦3戦で1分2敗。5月の公式戦ではまだ白星がなく、勝利を欲すれば欲するほど余計な力が入り、空回りしている感もある。

チームのスタイルも暫定的なものと言わざるを得ない。第10節・F東京戦より今季のキャンプから続けてきた3バックからオーソドックスな[4-4-2]へシフト。守備面では最終ライン、中盤が2ラインとなるブロックで相手の攻撃にある程度対応できている。一方、攻撃面ではやや窮屈な印象を受ける。「前の方がパスをつなげていたと思う」と語るのは右サイドバックの駒野友一。昨季採用していた4バックとはいえ、やはり短期間で細かい“感覚”を取り戻すことは容易ではなく、単発に終わってしまう場面もある。

開幕当初、森下前監督は結果を残せない中でも「内容はいい」とチームをポジティブに評価。現にチャンスの数では相手を圧倒する試合もあったが、ここ数試合はそれすらもなくなった。一度崩れたバランスを取り戻すことは容易ではない。長い時間と労力をかけた“リハビリ”なくして、チームの再生は困難だろう。6月のJ1中断期間までいかにしのぎきるか、という苦しい状況だ。“負のスパイラル”と言葉にすることは簡単だが、もはや1つの勝利でチームが好転するほどシンプルな状況ではない。

この点、アウェイゲームとはいえ、とりわけ攻撃面では川崎Fに分があるかもしれない。前節はホームでC大阪と対戦し、2-2のドロー。前半を0-2で折り返したものの、後半に大久保嘉人の2得点で同点とした。今季初のリーグ3連勝のチャンスは十二分にあっただけに、試合後、風間八宏監督も「非常にもったいなかったゲームだった」とコメント。「セレッソのサイドからのクロスは選手もわかっていたはずですが、集中力を欠いたプレーで多少リズムを失った」とクロスからの失点を悔やんだが、攻撃面は「相手のプレッシャーの中でもプレッシャーに感じずにチャンスを数多く作ることができた」と評価。攻撃のクオリティーは試合を重ねるごとに向上していると見ていいだろう。C大阪・レヴィー クルピ監督に「川崎Fは経験のある選手が多いし、ボール回しがうまい」と言わしめる組織的かつ連動性のある攻撃は磐田にも脅威を与えるだろう。

15日のヤマザキナビスコカップでは磐田がアウェイで横浜FMに0-3で大敗。川崎Fはホームで大宮に2-0で勝利と明暗分かれる結果となったが、この点もこの試合にどう影響するか。J1中断期間前の重要なポイントになることは間違いない。

以上

2013.05.17 Reported by 南間健治
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