5月も中旬になり、暑い日が多くなった熊本。15日の練習後、次の試合に向けた選手たちのコメントを聞こうとグランドからクラブハウスへ向かうと、日傘をさした女性が1人、選手たちに声をかけていました。
見れば、発泡スチロールで冷やした大きなメロンを切り分け、選手たちに食べるよう促しています。メロンが苦手な選手もいるということを経験上ご存じのようで、別の発布スチロールの箱には、やはり冷やしたシュークリームがたくさん用意されていました。
この女性は、菊池郡七城町でメロンを作っている早田仁美さん。チーム発足時から在籍する吉本大輔マネージャー等、長くいる選手たちには「七城のおばちゃん」として馴染みのある存在。
早田さんがクラブに関心を持つようになったのは、ラジオ番組のプレゼント企画でチケットが当たったのがきっかけ。それに加えて、自宅に近い七城町運動公園で時々チームが練習しているのを知り、毎年この時期になると、できたばかりの甘いメロンを差し入れするようになったと言います。
「イエローキングといってね、朝夕と日中の気温差が大きいと糖度が増すんですよ。どうぞ、食べてみて」
その言葉に甘えていただいてみると、控えめながらもしっかりとした甘さが口の中に広がる逸品。それもそのはず、七城町は熊本県内のみならず、全国的にその名を知られるメロンの産地なのです。
早田さんにとって、若い選手たちは「子どもと同じような存在」。差し入れするのも最初はとまどったと言いますが、池谷友良・現アスリートクラブ熊本代表取締役社長が監督を務めていたころから、チームスタッフは快く早田さんからの差し入れを受け取ってきたとのこと。
吉田靖監督以下、選手たちもありがたくメロンをちょうだいし、山崎侑輝選手などは黙々と5切れほどたいらげていました。
こうした厚意に支えられているのも、地方のクラブならではのいいところ。チームとしては少しでもいい結果を残して、笑顔になってもらうことが何よりのお礼です。
以上
2013.05.16 Reported by 井芹貴志
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