●ファビオ レフンディス監督：
「ベスト１６からは毎回戦いの激しい試合になると思いますが、去年と違って１試合で決まるわけではなく、ホームとアウェイで決まること自体が、１試合よりはもっと苦しい試合になるのではないかと思います。柏と全北は両チームともグループリーグは負けなしで今のステージに上がってきましたので、激しい戦い、素晴らしい試合になると思います。せっかくのホームの試合だけに、良い結果を残せるように力の限り、柏と戦いたいと思います」

●イ ドングッ選手：
「ベスト１６のステージに上がって、この２試合は絶対勝つために最善を尽くしたい。Ｋリーグもこの大事な２試合を考慮してくれたので、Ｋリーグの試合はしばらく頭から外して忘れて、この２試合だけに集中してやりたいと思います。ホームゲームなので攻撃的な部分をアピールできるように頑張って、点も取って、次の柏への遠征には気楽な気持ちで行けるようにしたいです」

Q:去年の２試合、柏戦は２敗しました。それに対して監督はどのような体勢を考えていますか。

ファビオ レフンディス監督：
「去年は２敗しましたが、今年は違うと思います。もちろん柏には去年もすごく良い選手がいて、Ｊリーグでもチーム力が優れているので、それは相変わらずだと思います。しかし、それに対してうちも守備の中では組織力を上げていて、攻撃の時はチャンスが１回来るか２回来るか分かりませんが、チャンスを必ず生かして、勝てるような試合をやっていきたいと思います」

イ ドングッ選手：
「同じ相手に２度負けて、すごく残念でしたが、自分が思うにはチーム力が１００％ではなかったところがたくさんありました。ディフェンスラインに怪我が多く、ＦＷの選手が下がってきて守備をしたり、正常なことができない試合でした。今年は補強もできているので、去年とは間違いなく違う試合になると思います」

Q:全北は週末の試合が延期になりましたが、柏はＪリーグの試合をこなしました。その差はアドバンテージになると思いますか。

ファビオ レフンディス監督：
「チーム全体から見ると特にアドバンテージはないと思います。なぜなら柏もうちも一緒だと思いますが、シーズン始まってから２０試合ぐらいをこなしていますので、１試合を休んだからといってコンディションが大きく変わるとは思っていません。ただ、柏との今回の２試合に限ってみると、柏よりはACLに集中してできるということはあると思います。それがアドバンテージではないでしょうか」

Q:イ ドングッ選手はＫリーグ優勝もＫリーグ得点王も経験がありますが、ACL優勝だけ経験がありません。今年のACLに関してはどのように考えていますか。

イ ドングッ選手：
「２００９年に移籍してきて、Ｋリーグ優勝、準優勝を経験して、２０１３年までサッカーをやらせてもらっていますが、確かに選手としてはACLで優勝したいという気持ちはいつも持っています。２０１１年の決勝ではホームでＰＫ戦で負けて、準優勝になってしばらく眠れないぐらいの悔しさがありました。Ｋリーグ優勝とは懸ける気持ちが全然違うと思います。今度こそ良いチャンスだと思うので、そのチャンスを逃さないためにも明日の試合に力を出して頑張っていきたい」

Q:柏は昨年の経験を生かしていることが結果につながっています。全北は昨年の経験、分析をどのぐらいやっているのでしょうか。もしくは自分たちの戦いをすることに重きを置いているのでしょうか。

ファビオ レフンディス監督：
「去年だけではなくて、この数年間のACLの経験はたくさんあります。毎試合、相手を分析しなければなりません。現在はデジタル時代で情報を取りやすい時代にあるだけに、そういった方法で情報を取ったり、知人を通して情報をもらったりしています。サッカーは個人スポーツではないので、個人の記録だけではうまくいきません。たくさんの情報はメディア、知人といった人脈を通して毎回分析をしながら試合に臨んでいます。ただし、それだけではなく、情報や分析、精神的なこと、その２つをうちのチームに合わせていくのが大事だと考えています。そこに加えて、チームでの役割を選手がどれだけうまく仕事をしてくれるか。そう考えていつも臨んでいます」

以上