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【ヤマザキナビスコカップ 清水 vs 湘南】プレビュー:苦しいながらも予選突破の可能性を残したチーム同士。湘南の勢いとハードワークを、清水は冷静に受け止め、結果につなげられるか(13.05.14)

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両チームともまだ予選突破の可能性を残しているヤマザキナビスコカップ。残り2試合で連勝した場合、清水は勝点11、湘南は勝点9まで伸び、現在1位の磐田と2位の横浜FMが勝点9、3位の川崎Fが勝点7、4位の大宮が勝点6(大宮は残り1試合)なので、上位陣の結果次第では勝ち残れる可能性があるわけだ。といっても、現在7位の湘南のほうはかなり困難な状況で、清水のほうも上位3チームのうち2チームが転けるのが条件になる。
ただ、どちらも可能性が残っている以上、最後まで諦めるわけにはいかない。最後の望みに賭けるプロの意地という部分にも大いに注目したい隣県対決だ。

特に昨年のナビスコカップで決勝まで進み、非常に悔しい想いを味わった清水としては、「また国立に行って、去年の悔しさを取り返したい」(石毛秀樹)という気持ちを全員が共有しているため、最後まで予選突破を諦めないという執念は他のチーム以上に強い。また、今季はホームでなかなか勝てておらず(公式戦1勝のみ)、その流れを変えたいという思いも強い。実際、アウェイでは勝てるのにホームで勝てないのはなぜなのか、清水サポーターも首をひねっている。
その一因はやはりメンタル面にあるだろう。「選手たちが我慢しきれずに1人で仕掛けていってしまったり、(選手間の距離が)広がりすぎてオーガナイズを失ってしまったりすることがある」(ゴトビ監督)、「ホームということで攻め急ぐことが多いかもしれない。アウェイのようにつなぐところはじっくりつないでいいと思うし、今はそれで勝てているので、急がないというのも大事かなと思います」(村松大輔)といった声に共通するのは、「焦り」という部分だ。
ホームで勝たなければいけない、サポーターの期待に応えたいという選手たちの思いが強く、スタンドのサポーターもスピーディーで迫力のある攻撃を要求している。だから、アウェイよりも攻め急いでしまい、その結果としてカウンターを食らいやすくなったり、前線と最終ラインの間が広がってしまったりという悪癖につながり、失点しやすくなってしまう。
ここまでのアウェイ5勝(公式戦)のうち4試合が無失点での勝利。得点力という面で満足できる状況にはない現状を考えれば、ホームであっても勝つためにはまず失点を0で抑えることがもっとも重要になる。したがってサポーターとしても、攻め急ぎを要求しないような冷静さや余裕が求められるだろう。

特に今回は、平岡康裕が前節・甲府戦の退場により出場停止で、ヨン ア ピンも復帰できるかどうか確定できない状況。杉山浩太も連戦の中で休ませたい選手の1人なので、誰がセンターバックに入るのかという部分が非常に注目されている。
甲府戦で10人になってから出場し、頼もしい働きを見せた廣井友信は「誰が出ても、とにかく声をかけ合って組織を保つことが大事。あとは良い準備をして、自信を持ってピッチに立つだけだと思います。自分にとってもチャンスだとは思うので、もし出られたら、しっかりとやれる力があることを証明したいです」と、貴重な出場のチャンスにかける強い思いを口にする。今回も、ある程度のメンバー変更はあるだろうが、チャンスを得た選手たちはみんな同じ思いのはずだ。
攻撃陣でも、今季初ゴールに飢えている瀬沼優司や、プロデビューのチャンスをうかがう六平光成など活躍が期待される選手は多い。エースのバレーが先発するかどうかはわからないが、その他の攻撃陣にも調子を上げてきた選手は多いため、少なくとも1点は取れる力があるはずだ。
実際、アウェイではひとつの勝ちパターンを確立できているのだから、それを生かさない手はない。自分たちの理想を多少犠牲にしたとしても、今回は結果を求めたいゲームだ。
一方、湘南のほうもやはりスタメンは予想しにくい試合。故障者が多いため、それほど大きな変化はないかもしれないが、キリノが実戦復帰できるかどうかは気になるところだ。また前節のFC東京戦では、一度逆転されてから再び逆転して3-2で勝ち、大きな自信をつかんでいる。
そのFC東京戦後に、DF島村毅は以下のように語っている。「全員で戦うという鹿島戦でもやれたことを意識して入りました。それが結果にも成長にもつながっていると思います。この2試合続けて同じようにプレーできて、みんな成長していると思うし、こういう試合を続けていけばもっともっと勝点を取れると思います」。
誰が出ても、全員でハードワークし、全員で戦うというプレーができるのは、今の湘南の強み。そうした良い流れを継続していくことが、この試合では最大のテーマになるだろう。これまで通りという意味では、湘南はここぞという場面で前へ前へというパワーを一気に発揮してくるはずだ。その勢いをいかに止めるかという部分が、清水としては大きなポイントになりそうだ。
湘南の勢いとハードワークに対して、清水は90分間慌てることなく組織的なサッカーを維持できるのか。熱さの中にも冷静さが求められる一戦は、選手たちのメンタル面に注目しても非常に楽しめる戦いになるはずだ。

以上

2013.05.14 Reported by 前島芳雄
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