ヤマザキナビスコカップ予選Aグループ1位・ジュビロ磐田と2位・横浜F・マリノスの首位攻防戦が繰り広げられる。
ここまで積み上げてきた勝点は共に「9」。この試合の勝者は、他会場の川崎フロンターレ対大宮アルディージャの結果が引き分け、もしくは最終節に試合のない大宮が勝つという条件付きで、2位以内が確定し、決勝トーナメント進出が決まるのだ。J1中断期間までハードな連戦が続く時期だけに、この試合で予選突破を果たし、最終節は、ゆとりをもった状態で臨みたいと思うのが、選手たちの本音ではなかろうか。
まして、リーグ戦で17位と低迷中で、暫定的に長澤徹監督が指揮を執る磐田は、勝利を渇望しているのは言うまでもない。一方の横浜FMも、11日の名古屋グランパス戦でリーグ戦では5試合ぶりに勝利を収めたものの、「最近、白星が少ない。だから一戦必勝じゃないけど、どんな相手、どの試合にも勝って、勝ち癖をつけたい」。静かな口調ながら、ギラギラとした目つきで語ったのは中町公祐。リーグ戦開幕6連勝の相乗効果か、白星に飢えている。
両イレブンは、リーグ戦・第3節ですでに激突済み。その時は、横浜FMが2-1で勝ち名乗りを上げた。ただ、内容的には互角、いや、見る人によっては磐田が上回っていたと言っても過言ではない。いくつかの証言もある。
「勝ったけど、ピンチもあった。何とか勝ったという感じで紙一重だった」(栗原勇蔵)
「結構、押し込まれた。(69分のチョン ウヨンの退場で)相手が1人少なくなければ、もっと押し込まれただろう」(中村俊輔)
前田遼一と金園英学のゴール前での迫力、駒野友一のサイドアタック、そしてその試合でボレーを叩き込んだ山田大記の類まれな攻撃センスは、やはり脅威。前回の対戦では横浜FMのディフェンス力をもってしても手を焼き、劣勢に回るシーンが多々見られた。言ってみれば勝敗を分けたのは、得点力の差だけだったかもしれない。
長澤監督もジョルジワグネルの一発に泣いた11日の柏レイソル戦後にこう話していた。
「我々のプレーヤーは素晴らしい質を持っていますし、それをしっかり出させてあげるためにトレーニングをしっかり構築し、またやっていく必要があると思います。それが負のスパイラルを断ち切る手段だと思っています」
優れた個の能力が束ねられ、チーム力として昇華した時、磐田は「本当に怖いチームになる」(栗原)。そのためにも横浜FMにリベンジし、負のスパイラルから解放されたい。
横浜FMは、ヤマザキナビスコカップのここ2試合において、中村俊輔、中澤佑二、富澤清太郎というチームの根幹をなす3人を、先発から外している。予選突破を見据えたゲームでも彼らを温存するかどうかが、ポイントの一つ。また、先の名古屋戦で審判に執拗な抗議をしたとして退席処分を命じられた樋口靖洋監督に、磐田戦でのベンチ入り停止の処分が科せられた。監督不在によるベンチワークの影響も気になるところ。ただし、大ベテランのドゥトラ、マルキーニョスを筆頭に、キャリア豊富な選手が集結しているのが横浜FMの強み。どんなメンバーで臨み、監督不在で戦おうと、軸はブレない。
以上
2013.05.14 Reported by 小林智明(インサイド)
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