リーグ戦から中3日で行われるヤマザキナビスコカップ第6節。Bグループ最下位の大分が首位の鹿島をホームに迎える。1カ月前にリーグ戦で対戦したチーム同士の再戦は、あの時と状況は変わっている。
まずはアウェイの鹿島だが、前回の大分戦(○3−2)から上昇し、前節の浦和戦に敗戦するまで負けなしを続けた。チームコンセプトとして「試合を支配する」ことを狙いつつ、対戦相手や試合展開に応じて変幻自在に対処。Jで最も多くのタイトルを手にしているチームらしく、「内容が良くても、悪くても勝つ」鹿島らしいサッカーを披露している。
今節も前回の対戦同様にアウェイの連戦。選手の疲労を考慮してのメンバー構成となるだろう。それでも「メンバーが代わっても、代わらなくても勝つ」のが鹿島。この試合に勝利すれば、他チームの結果次第だが、予選突破の可能性もあり、3年連続カップウィナーに向け落とされない試合となる。
ホームの大分だが、ここまで公式戦15試合で勝ち星なし。前回の鹿島戦が底辺と思っていたが、そこからさらに深度は増し、いまだに光明を見出せずにいる。その間、チームはメンバーを入れ替え、対戦相手により戦術を変えることもあったが、当たりはなかった。
もはや策は尽きたように思えたが、ひとつ明確になったことがある。原点回帰だ。田坂和昭監督が「原点に返って走りを見直したい」と話したように、3年前に就任してから選手に求めてきた走りが突破口となる。前節の広島戦では技術の差を走力で埋めようとした。相手のパスワークに振り回され疲弊してしまったが、時間帯によっては“らしい”戦い方を見せたのも事実だ。ボールの奪いどころを定め、最終ラインが下がり過ぎぬよう設定。ボールを奪えば、ボールを動かし、サイドを起点に攻めた。
練習は嘘をつかない。これまで何度も繰り返し、構築してきたスタイルを垣間見た。立ち返る場所がはっきりした。あとは、「今までやってきたことを貫くしかない。今日も自分たちのサッカーができなかったわけじゃない。少しの差だと思う。楽観視しているわけではないが、悲観せずにやっていきたい」と、試合後に高松は自分たちに言い聞かせるようにそう語った。
ただ、月曜日に高木和道、辻尾真二が怪我により1カ月余り戦列を離れることがリリースされた。木村祐志、松本怜に続く、主軸の負傷でいまだベストメンバーが一度も組めていない。それでもポジティブに捉えるなら、「出場機会が得られなかった選手にとってチャンス。活躍すれば先発の座が狙える」とは、Jリーグ生まれ(1993年)の為田大貴の言葉だ。
20年前のこの日、Jリーグがはじまった。為田の言葉を借りるなら「Jリーグでプレーするために生まれてきた」世代の活躍に期待した。
以上
2013.05.14 Reported by 柚野真也
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