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ルヴァン 準々決勝 第1戦
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【J1:第8節 C大阪 vs 大分】レポート:C大阪も大分も好機活かせず、スコアレスドロー。(13.04.28)

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リニューアルが完了したキンチョウスタジアムの今季開幕戦として行われた、C大阪と大分の一戦。結果は、双方決め手に欠き、スコアレスドローに終わった。これでC大阪も大分も、4月のリーグ戦で白星を得ることはできなかった。

ゴールデンウィーク初日の27日、澄み切った青空が広がり、強い陽射しが降り注いだ大阪。大阪長居スタジアムとともに、桜色のチームが誇るもうひとつのホーム、キンチョウスタジアムには、子供や女性サポーターも数多く訪れるなど、14,037人の観衆が詰めかけた。

この試合に先立ち、森島寛晃C大阪アンバサダーをはじめとするC大阪OBチームと、スキマスイッチの常田真太郎さん率いる芸能人サッカーチーム「スワーブス」とのスペシャルマッチが行われ、場内がにわかに活気づく。さらに、試合前には、2,200席と約倍増となったホーム側ゴール裏の立見自由席いっぱいに”For the Top of Dreams”というビッグフラッグが掲げられ、桜色に染まったサポーターが、ホームチームを大きく後押し。舞台が整ったなか、C大阪は、前半から攻勢を仕掛けた。

公式戦11試合結果の出なかったエジノに代わり、FW杉本健勇が第2節甲府戦以来、6試合ぶりに先発したC大阪。前半途中にはカウンターなどで大分の高松大樹に2度決定機を作られるシーンもあったが、キム ジンヒョンの好守でこれをしのぐと、杉本と柿谷曜一朗のクラブ生え抜きコンビのプレーを軸に、相手を押し込む。枝村匠馬、杉本、シンプリシオと、大分ゴールを襲うシーンが続いたが、古巣相手に闘志を燃やす大分GK丹野研太の砦を、崩すことができない。

後半もC大阪が杉本を中心に押し込むが、ゴール前を固めた大分DFのブロックをこじ開けられない。さらに、「後半始まって20分くらいは全然ボールが回ってこなかった。そこはもっと呼び込まなければいけなかった」と、右サイドでスイッチ役となる酒本憲幸が悔やんだように、C大阪の攻撃のバリエーションが次第に少なくなっていく。すると、丸谷拓也を投入してきた大分に出足でも劣る場面が増え、65分には森島康仁、丸谷に、立て続けにゴールを脅かされる。ただし、どちらもシュートはクロスバー直撃。C大阪は何とか難を逃れた。

流れを変えようと、C大阪のレヴィークルピ監督は、南野拓実を62分から投入していただけでなく、68分にはエジノとブランコを同時にピッチへ送り込み、両ブラジル人の奮起に期待をかける。ただし、そこからは柿谷の個人での突破だけが際立ち、連動性が低下。それでも、終盤には南野、ブランコと、シュートチャンスはあったが、GK丹野の正面を突き、得点ならず。終了間際には藤本康太が2枚目の警告を受けて退場したため、数的不利となり、最後は攻勢への圧力も失ったC大阪。ホームで悔しい引き分けに終わった。

試合後、「俺と(杉本)健勇で10本くらいシュートを打っているのに、得点ゼロは恥ずかしい」(柿谷)、「シュートの精度が悪かったし、本当にそこは申し訳ないと思う」(杉本)と、C大阪生え抜き2トップは無得点を悔やんだ。しかしながら、「ゲームの内容としては非常にいいものだった」というレヴィークルピ監督は、「得点こそなかったが、チャンスはしっかりと作っていたと思うので、ここは落ち着いて、少し我慢も必要」と、内容を前向きに捉えていた。

一方の大分は、これで公式戦12試合勝ちなしとなり、リーグ唯一の未勝利で、最下位に転落した。それでも、高松と森島のパワフル2トップが前線で相手の2センターバックと何度も激しいマッチアップを展開してゴールに近づけば、守備陣も、丹野、阪田章裕、児玉新といった古巣凱旋組をはじめ、最後まで身体を張り、3日前のヤマザキナビスコカップに引き続き、公式戦2試合連続完封を達成。「非常に身体を張って守れた。攻撃のところでも、中盤でボールが触れれば、いい形はできていたし、サイドも変えることができていた」と田坂監督は今後への手応えをつかんでいたようだった。

「結果がすべて。多くのサポーターが来てくれたのに、結果を出せず申し訳ない」と森島はこの結果を悔しがったが、「次は何が何でも勝点3を取りにいくだけ」と、次節、首位の大宮戦での今季初勝利を誓っていた。

以上


2013.04.28 Reported by 前田敏勝
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