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ルヴァン 準々決勝 第1戦
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【J2:第11節 水戸 vs 横浜FC】プレビュー:現在3連続完封勝利中の水戸。強力なタレントを擁す横浜FCに対し、積極守備を貫けるか。(13.04.28)

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10年ぶりとなる3試合連続完封勝利を挙げて8位に浮上した水戸と現在2連敗中で18位に沈む横浜FC。この一戦に向けての両チームの状況は対照的である。しかし、この状況を鵜呑みにしている者は水戸には一人もいない。「横浜FCは強い」と監督・選手ともに声を揃え、気を引き締めている。柱谷哲二監督は語る。「横浜FCが今の順位にいるのはあり得ない。いつ目が覚めるか怖いね。もう少し待ってもらいたい」。

昨季、怒涛の快進撃を見せて4位に入った横浜FC。今季はさらに黒津勝や森下俊らJ1で実績を残した選手を獲得し、「J2優勝」を目標に掲げてシーズンに臨んだ。しかし、昨季以上に攻撃的なサッカーを目指している中でなかなか結果が出ずに苦しんでいる。とはいえ、「メンバーを見る限り、G大阪や神戸と同じ位置にいてもおかしくない」と柱谷監督が言うように、リーグ屈指の戦力をそろえていることに変わりはない。前節も首位神戸を相手に後半は主導権を握る戦いができていた。歯車さえかみ合えば、一気に前進することは間違いない。横浜FCにとって今節はそのきっかけとしたいことだろう。

現在、3試合連続無失点と守備力を発揮している水戸。今節も横浜FCの強力な攻撃陣を封じ込めることが求められる。ただ、今節は開幕から最終ラインを支えてきた細川淳矢が累積警告により出場停止。その中で安定した守備力を保てるかが今節のポイントとなる。守備安定のために大事なことは「トータルな守備をすること」だと柱谷監督は語る。「DFとGKだけで守備をしているわけではない。今、チームとして守備がうまくいっているのは前線からGKまでトータルな守備ができているから。FWはよく追ってくれるし、ボランチはパスコースを消してくれている。今節も前節までと同じような守備をしてもらいたい」と柱谷監督はメンバーが変わっても、今まで通りの守備をすることが大事だと説いた。

今節、4戦連続無失点勝利が期待されるが、柱谷監督は「無失点にはこだわっていない」という。「失点0で抑えることはベストだが、1失点までは仕方ないと思っている」と話した。無失点を意識してゴールを守ることを意識しすぎて全体が守備的になることはしたくない。水戸らしい積極的な守備をすることこそ、勝利の条件となる。「相手がどんなシステムで来ようと、ウチは3ラインをしっかり作って、挟み込む守備をするだけ。自分たちのよさを出せれば、勝てると思う」と西岡謙太は語る。「まず守備から」という意識はチームに浸透していることがこの3試合の結果につながった。ただ、それはあくまで「攻撃をするための」守備であることを忘れてはいけない。「いい守備をして、いい攻撃につなげたい」と西岡は力を込めた。

現在3連勝を挙げているものの、満足している者は水戸にはいない。「チームの成熟度はまだまだ。内容をもっとよくしないといけない」と山村佑樹が語るように、3連勝しているチームとは思えない危機感がチームを包んでいる。それはあくまで水戸の目標が「J1昇格」であるからだ。何連勝しても「昇格」という結果を出すまでは満足することはない。今節、「昇格」のライバルである横浜FCから勝利を挙げるが目標に向けての大きな一歩となる。その一歩一歩の積み重ねが大きな夢につながることとなる。だからこそ、今節も今持っているすべてを出し切らなければならない。

以上

2013.04.27 Reported by 佐藤拓也
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