今週の北九州の練習場では、柱谷幸一監督はもちろんの事、選手からも、ある言葉が多くピッチ内に響いた。「集中しろ!」
ここ3試合の内、福岡戦、神戸戦は前半に2点を奪われての敗戦。神戸戦、前節の水戸戦は、試合開始から主導権を握りながら得点を奪えずにいると、相手に一瞬の隙を突かれ先取点を許し、自ら試合を難しくしてしまい3連敗を喫してしまった。
柱谷監督も「90分間の内、良い時間帯もあるが、緩みや疲れから失点する場面が多い。その時間と回数を減らす様にしたい」と、チームの問題を指摘した。その指揮官の思いは、選手にも伝わっている。「今週の頭に監督から言われた。クロスを簡単に入れられたりした悪い場面を、ビデオを見ながら指摘された。今週は練習から意識してやっているので、ギリギリの厳しさを求めて戦いたい」(田中優毅)
チーム全体での失点は、リーグワースト2位の18。数が多いのも気になるが、その内11点は前半に取られ、先に失点を許した試合は6戦6敗。失点を気にするばかり、せっかく良くなって来た攻撃が小さくなる様なサッカーは見せて欲しくは無いが、先ずは無駄な失点をしない事が最重要になってくる。「1人1人の意識が少しずつ変わって行けば、試合も良い方向に転がって行く」(大島秀夫)「90分間、もっと球際にプレッシャーに行かなきゃいけない。そこが勝負を分ける所なんだから。栃木戦は、内容よりも気持ちを出して勝ちたい」(前田和哉)攻守のベテランは、チーム全体が意識を変えることが、今の悪い流れを断ち切るために必要だと話していた。
今節北九州がホームで迎え撃つのは、ここまで勝点17で5位に着ける栃木。攻撃力アップが課題だったが、オフに札幌から近藤祐介、町田から勝又慶典、新外国人のクリスティアーノと補強に成功。三都主アレサンドロ、榎本達也と実績のあるベテランも獲得し、今年で5年目となる松田浩監督の下、悲願であるJ1昇格が充分に狙える戦力が整った。
持ち味である固い守備から、2ゴールずつを挙げている近藤と廣瀬浩二の2トップも脅威だが、菊岡拓朗とクリスティアーノのFKも破壊力充分だ。ここ5試合も4勝1敗、8得点2失点と好調を維持している栃木。下位の北九州相手に、連勝をさらに伸ばしたいところだ。
今の北九州にとって、このタイミングでの栃木との戦いは、自ら抱える問題を克服する為に最善の相手かも知れない。古巣相手となる鈴木修人も「隙が無いサッカー。飲み込まれない様にしないといけない」と、90分間集中して戦わなければ、勝つのは難しい相手である事を口にした。
9日間で3試合と、過密日程となるゴールデンウイーク3連戦。初戦となるホーム栃木戦で、北九州は何とか浮上のキッカケを掴みたい。
以上
2013.04.27 Reported by 坂本真
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