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【J1:第8節 F東京 vs 川崎F】プレビュー:多摩川クラシコは互いのスタイルをぶつけ合う一戦(13.04.27)

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F東京が、息を吹き返した川崎Fをホーム味スタに迎える。互いに、志向するのはボールを保持して主導権を握って離さないサッカーだ。自らのスタイルを極めようとする両クラブ。多摩川を挟んだ両雄は、この一戦でスタイルをぶつけ合う。

今シーズンは、組織的な守備を整備し、ソリッドなカウンターを仕掛けるクラブがスタートダッシュに成功した印象が強い。ボールを保持しつつ、自分たちの時間をつくるサッカーを標榜するクラブはリーグ序盤から旗色が悪かった。

だが、川崎Fは第7節仙台戦で今季J1初勝利を挙げると、水曜日のヤマザキナビスコカップ甲府戦にも3−1で勝って公式戦連勝を飾った。中村憲剛を欠き、レナトも負傷離脱。主力不在の中、大久保嘉人、矢島卓郎を攻撃の核に据えてシステムも3トップから2トップへとシフトさせた。F東京MF高橋秀人は「新加入なのに、あの順応の速さは超一流の証」といって大久保に一目置く。それまでのボールを保持するスタイルに、大久保、矢島を中心にしたショートカウンターが加わった。高橋は「攻撃により怖さが出てきた」と言い、「出し手と、受け手の双方が上手い。フロンターレの中盤には憲剛さんがいなくてもいい選手がそろっている」と続ける。

特に、変化を感じさせるのは、守備のやり方だろう。本来は、パスコースを限定させつつ、選手の均等配置によってスペースと対戦相手の選択肢を消していく守備戦術だったが、ここ数試合はそれを変えている。試合開始直後は激しくボールを奪いに走り、徐々に本来の守備戦術に戻していく。従来の守備に戻した場合も、奪ったボールを攻め残る大久保へとつないでゴールへと迫ってくる。

F東京にとって、攻撃時のリスク管理はこの試合の重要なタスクだが、川崎Fの独特な守備を崩す方法も勝利を挙げるには欠かせない。ヒントは、3−1で勝利を収めた前節名古屋戦にある。川崎Fに似た守備戦術を取る名古屋を相手に、F東京は最終ラインからも積極的に攻撃参加する攻撃で崩した。徳永悠平は「サイドからも含めて数的優位をつくっていきたい。名古屋戦のいいイメージをうまく生かしたい」と語った。

ポポヴィッチ監督は、「賢く粘り強く攻めるということが大切。焦れずにといってもそれは動かないことではない。流れを見ながらアクティヴにプレーすること、アクションを起こし続けることが大切だ」と話した。また、多摩川クラシコという言葉には「クラシコなら3、4万人が集まって当然だろう。そうなったときに初めてクラシコと呼ぶに相応しいカードになる。だからこそ、多くの人に集まって欲しい。たくさんの人がつくった雰囲気の中で私たちもそれに相応しい試合をしたい」と反応した。

東慶悟は、「どのスタイルが悪いわけじゃない。ただし、より現実的にやることを僕たちは目指していないし、ポポも守備的に戦うことを嫌う。僕たちはそれに魅力に感じているし、そういうスタイルにこだわって勝ちたい」と言う。F東京は、F東京スタイルで臨んでかちどきをあげる。

以上

2013.04.26 Reported by 馬場康平
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