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【J1:第8節 浦和 vs 清水】プレビュー:ブレのないサッカーで突き進む浦和。復調の兆しを見せる清水との遺恨対決に挑む(13.04.27)

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ACLでは予選突破の希望をつないだ。次はJリーグだ。前節の大宮とのさいたまダービーでは0−1で敗れてリーグ戦初黒星を喫したが、広州恒大戦ではそのショックを微塵も感じさせないパフォーマンスを示した。ミハイロ・ペトロヴィッチ監督も「ひとつの敗戦では我々の目指す方向性がブレることはないということが証明されました」とチームが共通イメージを持って突き進んでいることに胸を張った。

埼玉スタジアムでの清水戦と言えば、思い出されるのは約1年前の出来事。1−0で浦和の勝利に終わったが、試合後に敵将のアフシン・ゴトビ監督が「今日の浦和のサッカーで勝つよりは清水のサッカーで負ける方がいい」というコメントを残し、ちょっとした遺恨が残った。

その後、敵地で行われた試合で内容的にもきっちりと差を示して実力を証明した浦和だが、今でもあの時のことを忘れていない選手もいる。「浦和のサッカーが良くないとか、そんなことは言われたくない。そんなことを言うチームには負けたくない」。柏木陽介は語気を強めて必勝を誓う。

自分たちのスタイル、ミハイロ・ペトロヴィッチ監督が作り上げたサッカーに誰よりもプライドを持っている。今はどのチームよりも魅力的なサッカーをしている自信もある。「自分たちのサッカーをして、これがサッカーなんだということを清水に教えたい。今の浦和の方が清水よりもいいサッカーをしているし、いろんなJの試合を見てるけど自分たちが一番いいサッカーをしていると思う」

挑発的なコメントをすれば負けた時の反発が大きくなることは理解しているが、それでも強気の姿勢を貫く。「これで負けたらいろいろ言われるのは分かっている」。恩師のためにも、チームのためにも絶対に負けられないと誰よりも強く感じているからこそ、柏木は退路を断ってこの一戦に挑む。

対戦相手となる清水は開幕から4試合まで2分2敗となかなか結果が出ず、苦しい滑り出しとなっていたが、第5節の鳥栖戦で今シーズン初勝利を収めると、続く磐田との静岡ダービーも制し、前節はC大阪と引き分けるなど最近は復調の兆しを見せている。

23日に行われたヤマザキナビスコカップでは、Jリーグ新記録の18試合無敗記録を達成した大宮から白星を飾った。大宮がズラタン、ノヴァコヴィッチの強力外国籍選手をベンチスタートにするなど一部メンバーを入れ替えたという側面はあるものの、守備力に定評のあるチームから3点を取れたことは大きな自信になっているはずだ。

開幕当初は失点を重ねていた守備陣も最近は安定してきているようだ。リーグ戦ではここ3試合で1失点に抑えている。攻撃に関してはまだ模索している段階に見えるが、多少アバウトなボールでも競り勝てるバレーというターゲットが前線にいるのは相手チームにとってやっかいだ。開幕から4試合ゴールから見放されていたバレーも、ここ3試合では2得点と当たりが出始めている。「困ったらバレー」という強引な攻めが使えるのは、浦和にはない清水の強みだろう。

チームの成熟度という点で言えば、浦和の方が上回っているように見えるが、清水には能力の高い選手が揃っている。カルフィン ヨン ア ピンやバレーのようなフィジカルが強いタイプ、河井陽介や石毛秀樹のように小回りが効いて技術力も高いタイプもいて、戦力バランスは悪くない。今節は高木俊幸が出場停止から戻ってくるのも朗報だろう。「気をつけるべきところというのは選手の個性」と鈴木啓太も個の能力の高さには警戒を示していた。

浦和が勝って上位を走り続けるのか、それとも清水が勝って中位群から抜け出す足がかりとするのか。昨年の因縁も含め、目が離せない戦いになりそうだ。

以上

2013.04.26 Reported by 神谷正明
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