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【J2:第8節 栃木 vs 水戸】レポート:北関東王者は抜け目がなかった。水戸に敗れた栃木は連勝がストップ。水戸は6試合ぶりの歓喜。(13.04.15)

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北関東の覇権奪還に向けて大きく前進したかった栃木だったが、今回の「北関東ダービー」は昨年のチャンピオンである水戸に軍配が上がった。チャレンジャーの栃木は一瞬の隙を突かれて被弾し、相手のミスを見逃さなかった水戸がしたたかに1−0で勝ち切った。栃木は連勝を伸ばせずに2でストップ。逆に水戸は6試合ぶりの歓喜に浴した。

「あの時間帯が全てだった」
唇を噛みながら菊岡拓朗がそう振り返ったように、前半20分以降の時間帯が勝敗を大きく左右した。前節の富山戦の反省を活かした栃木は、開始1分と経たずにコンビネーションを駆使して近藤祐介がシュートに至った。その後、水戸の浅いDFラインに何度も揺さぶりをかけては、次々とゴールに迫った。警戒していた鈴木隆行は、當間建文とチャ・ヨンファンのセンターバックコンビが封殺。申し分のない試合運びを行っていた栃木だが、ワンプレーが流れをガラリと変えてしまう。ビルドアップの際、チャがもたつき、すかさず山村佑樹に食い付かれフィニッシュにまで持ち込まれたのだ。シュートは枠を逸れたものの、「自分達のミスでピンチを招き、そこからちょっと自分達もラインを下げた。ちょっと怯んだというか、怖がってしまった」(菊岡)。

自らのミスで水戸を蘇生させてしまった栃木は、バイタルエリアの攻略にかかる相手の勢いに後手を踏んだ。そして、迎えた39分。バイタルエリアの攻防で屈し、橋本晃司のパスに鋭く反応した鈴木にゴールを許してしまう。20分、32分の決定機は山村が外してくれたが、3度目の正直とばかりに鈴木はきっちりとゴールを奪い去って行った。やはり、抜け目がない。

ハーフタイムに松田浩監督に檄を飛ばされた栃木は、クリスティアーノとパウリーニョのブラジル人コンビが出力を上げ、積極果敢に水戸ゴールに襲い掛かった。しかし、水戸の3倍ものシュート9本を撃ち込んでもゴールネットは揺らせず。クリスティアーノは7本のシュートを浴びせ勝利への執念を表現したが、その一方でやや個人での打開に走りすぎた部分も散見された。責任感が強いのは悪くはないが、周囲と連動しながら互いに“活かし・活かされる”関係性を築ければ、より決定的なシーンが作れたはずだ。「前の4人がちょっとバラバラだったことが良くなかった」と菊岡が言うように、最初のチャンスのような形を、もっとグループで形成したかった。

幾度もピンチを招きながらGK笠原昂史の冷静な対応をはじめ、DF陣が体を張り続けた水戸。前線では鈴木がロングボールを上手く収めながら時計の針を進め、最終盤には守備固めにキム・ヨンギを投入して逃げ切りに成功した。

虎の子の1点を守り切った水戸は下位からの浮上のきっかけを掴んだ。勝ったことで見えた課題もある。「2点目を取りに行けるチームにならないと上位を目指すのは難しい」と柱谷哲二監督が言えば、西岡謙太も「前半の途中からは自分達がボールを持てていた。その時間帯をもっと長く増やせれば楽な展開になった」と反省する。1点では何が起こるか分からないのがサッカーだ。今季はここまで複数得点をマークできておらず、今後さらに順位を上げて行くにはゴール数を増やして行く必要がある。「しっかりつないで2点目を取りに行く勇気をもう少し持って、これからのゲームを戦っていきたい」(柱谷監督)。
「後ろが0で頑張っていれば、前が頑張ってくれるはず。ここ2試合は無失点に抑えられていない。何としてでも体を張って自分達のスタイルを取り戻したい」

敗戦に悔しさを滲ませながら「力不足」と繰り返した菅和範は、原点回帰を強く主張した。富山戦でも水戸戦でも先制点を与えていることは看過できない。富山戦では逆転できたが、毎回、試合を引っ繰り返せるわけではない。自分達のベースである堅守を、まずは思い出すことが先決になるだろう。課題が明確なだけに対処もしやすいはずだ。傷が浅いうちに早目に治療しておきたい。

「やっぱり息の根を止めないとやられるのがサッカーの常」(松田監督)ということを再認識させられもした。自分達に流れがあるならば、そこでゴールを取り切ってしまう。チームとして一回り成長するためには、そんな試合巧者になることが求められる。相手の調子に合わせるのではなく、圧倒したまま押し切ってしまう。そんな逞しいチームに変貌を遂げたい。

以上

2013.04.15 Reported by 大塚秀毅
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