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【J2:第8節 長崎 vs 熊本】レポート:長崎3連勝で4位に。今季初のバトルオブ九州は明暗くっきり。 (13.04.15)

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九州リーグ以来、8年ぶりの公式戦の対決は、両クラブにとって今季初のバトルオブ九州が舞台となった。長崎の指揮官高木琢也監督は昨季まで熊本の監督を務めていたこともあり、熊本の長所や短所については知り尽くしているといえる。さらには長崎には中山悟志、河端和哉、岡村和哉、松橋章太など元熊本の選手も多い。今回の対戦はなにかと多くの注目ポイントが重なるため、両チームのサポーターも熱い眼差しを注いでいた。試合会場となった長崎県立総合運動公園陸上競技場には熊本のサポーターが大型観光バス10数台に分乗して訪れ、ゴール裏を真っ赤に染め上げた。

試合はパスを細かく繋いで局面を打開する吉田靖監督の目指すパスサッカーが根付きつつある熊本が、序盤からリズムを掴んでアウェイサポーターの大声援とともに長崎を圧倒した。一方、長崎は押し込まれながらもどうにか耐える時間帯が続いた。熊本の攻勢に拍車をかけたのは37分、長崎DF下田光平の一発退場。コーナーキックの際に起こるポジション争いで熱くなったのか、相手選手に頭突きをしてしまった。これにより長崎は41分にシャドーストライカーの佐藤洸一を下げざるを得なくなり、足りなくなったDFラインに藤井大輔を入れた。アディショナルタイムは6分。前半終了まで熊本のサイドを突いた波状攻撃に晒されたが、長崎はどうにか無失点で前半を終えることが出来た。
吉田監督は後半もこのまま押していこうと考え、ハーフタイムには「サイドを使おう。サイドバックは高い位置を取ろう」、「バイタルエリアを攻略しよう」と指示。

ただし、そのゲームプランは長崎と同様に思わぬアクシデントから後半開始わずか1分で崩れてしまう。タッチライン際で長崎の山田晃平と激しい攻防を繰り返していた熊本の仲間隼斗がこの日2枚目のイエローカードで退場となり、長崎と熊本は後半、10人対10人で戦うこととなった。
これで息を吹き返したのが長崎だった。熊本は64分に養父雄仁に替え大迫希を入れるも、フリーになった山田のドリブルを熊本の中盤が止めることは出来ず、長崎にチャンスを作らせた。
高木監督も会見で「こちらが一度ボールを保持してしまうとミスマッチ(ゲーム)になり、ドリブルで仕掛けられるようになった。同数になったら仕掛けることが出来る。山田、古部、金久保あたりがチャンスメイクできた」と振り返っている。熊本の吉田監督も「高い位置のプレッシャーがなく寄せ切れなかった」「もっとボールを保持して、攻める場面を増やしていかないといけないかなと思います」と中盤の出来についてのコメントが多かった。

長崎が事前に警戒していた選手の一人、片山奨典のサイドからのオーバーラップは息を潜め、替わりにミスマッチゲームを作ろうとした高木監督の思惑どおり、3バックのサイドに入っている高杉亮太が何度もゴール前のスペースを活かそうと上がり、ボールを要求していた。85分の得点シーンはまさにそれが形になったもので、71分に途中投入されたスピードのある古部健太が左サイドからクロスを上げると、ニアで水永翔馬がDFを引き連れて潰れ、そこにできたスペースに高杉が飛び込み冷静に右足で合わせた。
高木監督の采配がズバリと冴え渡ったが「勝因は走り勝ったこと」「数的不利な状況で意思統一して(しっかり守って)いなければ勝つのは難しかった」と守備陣の奮闘に賛辞を送っていた。

一方熊本は立ち上がりと数的有利な時間帯は、パスサッカーで長崎を凌駕したが、10人対10人の同数になってからは長崎にDFラインの背後を突かれ、合計10本のコーナーキックを与えるなど熊本守備陣はロングボールとドリブルを織り交ぜた攻撃に戸惑っていた。
試合終了後は熊本サポーターからブーイングが起こるなど、今季初のバトルオブ九州は、はっきりと明暗が分かれた。

以上

2013.04.15 Reported by 植木修平
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