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【J2:第8節 東京V vs 鳥取】プレビュー:早く握れ主導権!互いにポイントは「立ち上がり」にあり。(13.04.14)

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G大阪との前節をスコアレスドローで終え、東京Vは7試合で5つ目の引き分けを記録した。ただ、その5分けの中で同じ『0−0△』だった第2節vs京都戦と比較し、GK佐藤優也は「京都の時は何もできなかった。でも、G大阪戦は自分たちのやりたいようにボールを回すこともできたし、勝てるチャンスもあった」と、とも優勝候補に挙がる両チームに対したその内容にチームの進歩を感じることができたと語る。この2試合に限らず、第6節vs岐阜戦の初勝利含め、試合を重ねるごとに良化されていることは間違いないと言えそうだ。

目に見えて改善が感じられるのは、攻撃面だろう。あくまで「それぞれの個の特長を最大限に生かすことができて、スムーズに攻撃ができるため」を意図して三浦泰年監督が選択した、最終ライン3枚に1枚アンカーを置き、森勇介と小池純輝を両翼に配して縦への推進力とサイドからのチャンスメイクを高める。中央の飯尾一慶、西紀寛をできるだけ高原直泰に近づけ、常盤聡も絡めながらそれぞれのアイデアとテクニック、そしてコンビネーションでゴールを狙うという布陣が機能し始めている。ただ、ゴール前までの形はできつつも、なかなか“得点”に直結していないのも事実。「もっともっとお互いのストロングポイントを引き出し合う距離感、ウィークポイントを埋める距離感をつかめれば、絶対に得点できる自信はあります。いまは、それぞれのストロングが何かを、みんなが確かめ合っているところです」(常盤)日々の練習の積み重ねによって懸命に深め合っている相互理解を、ぜひゴールという目に見える形に表したい。

一方、守備に関しては2試合連続無失点、リーグ最少失点(タイ)と、非常に安定感がある。前節のG大阪戦でも、特に前半は圧倒的な相手ペースで長い時間防戦を強いられたが、そこでゴールを死守できたことが後半の良い流れを呼び込んだと三浦監督も評価した。堅守の要因は、「相手ボールになった瞬間の守備」だと同監督は説く。「相手にボールが渡った瞬間に奪いに行く、“泥臭い守備”が、今年のヴェルディはできるようになっている」。特徴的なのが、高原直泰、飯尾一慶、西紀寛といった前線の選手の高い位置からのハイプレッシャーだろう。佐藤も「(高原、飯尾、西の)3人が追ってくれて、そこからの全員守備があるからGKとしてもすごく助けられている」と、語れば、DF刀根亮輔も「チームで守れているという実感がある」のだと話す。高められている守備意識を引き続き保ち、今節もチーム全員で無失点を目指す。

ポイントは「立ち上がり」だと指揮官。選手たちも「G大阪戦の後半のようなサッカーを前半からできなければいけない」(常盤)と、試合の入り方への意識は強い。「自分たちでゲームを壊していくことだけは避けなければいけない」という三浦監督の忠告通り、序盤から自分たちのサッカーでゲームの流れを引き寄せ、90分間主導権を握って勝利という結果を手にすることが最大のテーマとなるだろう。

対する鳥取は、現在10位につけている。昨季の同時期、開幕7試合を1勝1分5敗19位という成績と比べれば、明らかに好スタートを切ったと言えるのではないだろうか。前々節vs長崎戦で初黒星を喫したものの、前節は福岡とスコアレスドロー。東京V同様、勝てるチャンスは少なくなかっただけに、勿体無い思いは強いだろうが、連敗をしなかったことはポジティブに捉えていいのではないだろうか。アウェイとはいえ、下位につける東京V相手にきっちりと勝点3を奪えるか。チームの真価が問われそうだ。
東京Vの三浦監督は、小村徳男監督体制になった鳥取に対し、「監督がしっかりと選手マネジメントをして、ピッチに立たせてる作業をしていると思う。ピッチで起こりうる心理的なもの、ストレス、おごりなど、状況によって選手がもつ部分のコントロールをして、しっかりとしたコンセプトの中で攻守に狙いをもっているイメージがある」と、バランスのとれた相手に警戒心を強める。

鳥取のテーマも、立ち上がりと言えそうだ。前節の福岡戦も、前半は相手ペースの時間が長かった。その意味では、まず開始直後から、どちらが主導権を握る展開になるのかは興味深いところだ。
攻撃面では、前節シュート4本という結果からも浮き彫りになった、クロスやラストパス、シュートなど、ゴールのための決定的な部分の精度が改善できているかに注目したい。また、守備面は、途中、4-1-4-1とも見える厚みをもたせた中盤が高い位置からプレスをかけ、東京Vの狙いとするボール回しを遮断できるか。いかに高原を下がらせゴール前で仕事をさせないかが大きなポイントとなる。DFは長崎戦以外は複数失点がなく安定しているだけに、コンディション上がってきた高原とのせめぎ合いはこの試合の見どころとなりそうだ。

以上

2013.04.13 Reported by 上岡真里江
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