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【J2:第8節 千葉 vs 岡山】プレビュー:互いに堅守を誇る3位の千葉と2位の岡山が激突する今節屈指の好カード。千葉は相手の背後を突くタイミングと質が勝利のカギ。(13.04.14)

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群馬と対戦した前節(第7節)はFWジャイールの3試合連続ゴールとFWケンペスの2試合連続ゴールで2−0と勝ち、今季初連勝で3位に浮上した千葉。だが、前半は攻守ともにリズムをうまく作れず、決定機をなかなか作れなかった。千葉は53分に群馬に退場者が出て数的有利になったこと、MFナム スンウの負傷で48分に交代出場したMF田中佑昌が攻撃に効果的な推進力をもたらしたことで、試合の主導権を握れたといえる。
また、無失点で試合を終われたものの、前半はディフェンスラインの背後や右サイドバックのMF米倉恒貴の後ろのスペースを群馬に突かれるシーンが目についた。その一因は今季の課題の一つである守備のバランスの悪さで、前線からの連動した守備がまだうまく機能していないためだ。その点の修正について、左サイドバックのDF大岩一貴は「攻守の切り替えのところで自分ももっと前の選手を動かさないといけないし、自分のポジショニングももっと良くした方がいいかなと思う」と話す。
攻撃面については、兵働昭弘は「群馬が10人になってからみんながいい距離間とポジションをとっていたけど、それまではちょっと単調だったかなと思うし、全体的に相手の背後に出るタイミングと質を上げていかないといけない」と反省。ボールを持っている選手が相手の守備の穴を突くパスを出そうとするタイミングの時に前線の選手が動けていなかったり、その逆に前線の選手が狙いを持って動いたタイミングの時にパスが出せなかったりということがまだまだあるという。パスの出し手と受け手の呼吸をどれだけ合わせられるかが得点するためのカギとなりそうだ。また、相手にゴール前を固められても、前節で意識的にやろうとしていた「密集していてもクサビを入れて、さらに密集させてサイドを使うとか背後に出る」(兵働)ことを状況に合わせて高い質でできるかも重要だ。

千葉と岡山の通算対戦成績は千葉の4勝1分1敗。だが、勝敗が決した試合は2010年のJ2リーグ第24節で千葉が4−0で勝った以外は全て1点差と接戦ばかり。昨季はJ2リーグ最少失点の千葉は、今季の第7節終了時の失点数は4で東京Vと並んでJ2リーグ最少。だが、岡山も今季の第7節終了時の失点数は5と少ない。千葉が岡山から得点するには、前節で岡山と対戦した札幌の2得点目のシーンのように、岡山の攻撃時に奪ったボールを素早く岡山のディフェンスラインの背後のスペースに入れるのが効果的かもしれない。

岡山は開幕から4試合連続で引き分けのあとに3連勝し、今季はG大阪とともにまだ無敗で、前節終了時に2位と好調だ。昨季はチーム最多の18得点でエースストライカーのFW川又堅碁が期限付き移籍期間満了で新潟に戻ったが、昨季は千葉でプレーしたFW荒田智之が前節終了時で4得点と活躍。荒田の相手の背後を突く動き、どこからでも思い切りよくゴールを狙って打つ豪快なシュートが対戦相手には大きな脅威だ。また、チーム全体で労を惜しまずに走り回るハードワークが、DF竹田忠嗣が統率する堅守を支えている。前節は荒田のゴールで先制も連続失点で一時は逆転された。だが、MF田中奏一のJ初ゴールと竹田の今季初ゴールで勝利を収め、1−0で勝ちきるのとは違う粘り強さを発揮した。

互いに堅守のため、アクシデントがない限りは大差がつく一方的な展開は考えにくい。一つのミスが勝敗を分けるような緊迫した熱戦となりそうだ。千葉が岡山の無敗を止めるのか。岡山が勢いを生かして4連勝するのか。試合の行方が楽しみな今節屈指の好カードだ。

以上

2013.04.13 Reported by 赤沼圭子
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