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【J2:第8節 山形 vs G大阪】プレビュー:ホーム4連勝をめざす山形に桜は咲くか? 攻撃サッカーの新興勢力と老舗が対決!(13.04.14)

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ホームでは今季3戦全勝の山形が、いまだ負けなしのG大阪をホームに迎える。桜の蕾も膨らみ、開花宣言を待つばかりとなったNDソフトスタジアムの当日の予想最高気温は23度。3連戦の初戦は、暑さによるコンディションの変化もにらみながらの試合となりそうだ。

開幕から2連敗、4連勝で迎えた前節は、アウェイで首位・神戸に0-1と敗れ、連勝は止まった。ロメロ フランクは「相手がすごく近くに寄せてきた。パスを出す側が『出せない』ということで、もっと工夫しなきゃいけない」とこれまで対戦したチームとの違いを実感。得点源のパスワークを封じられた場面が多く、今季初の無得点に終わった。ただし、「まだ力不足のところもあったんですけど、全然やれなくないということがわかった」(山田拓巳)と伍して戦えた手ごたえもある。ここまで3連勝のホームゲームで、その自信をさらに深化させたい。

G大阪とはJ1の3シーズンで対戦経験はあるが、当時はG大阪の攻撃力に守備とカウンターで対抗していた。結果は6試合で1勝1分け4敗。J2降格を機に、将来的にJ1上位で争えるため攻撃サッカーに転身した山形が、現在のスタイルでG大阪とぶつかるのは今回が最初となる。奥野僚右監督は言う。「力のあるチームと対戦するのは、自分たちが成長するチャンスですね。それと同時に、彼らを倒していかないと上が見えないという部分を感じています」。勝点3はもちろん、90分間でチームとしての大きな成長も貪欲に狙っている。

G大阪は7節を終えていまだ2勝。誰もが昇格最有力候補と見るチームのエンジンはいまだアイドリング状態だ。ただし、遠藤保仁、今野泰幸が日本代表から戻ってともに3試合ぶりにボランチに入った2節前の札幌戦から、視界が開け、アクセルを強く踏み込める土台ができた感がある。「0で抑えると点が入らないという試合がホームで4試合のうち2回ある。だいぶ攻守ともに噛み合ってはきたと思うのですが、波に乗り切れていない部分はあるんじゃないかと思います」と失点を少なくするチームづくりにも傾注してきた長谷川健太監督も、「ただチャンスの演出という部分では確実に増えている」と語った。

06年に山形でプレーしたレアンドロのゴールなどで札幌を3-1で下して今季2勝目を挙げたあと、前節はホームで東京Vとスコアレスドローに終わったが、クロスバーに阻まれるシーンを含め、ゴールエリア付近まで進入してシュートを放つ決定機を数多くつくりだした。「基本的にボールをまわしながら出し入れして相手のギャップもうまくついていた。コンビネーションで崩せた場面もありましたし。本当に最後のところだけだと思うのでこれを続けていけば勝つ可能性も高くなっていくと思います」と遠藤は今後試合を重ねた際の道筋をはっきりと視野にとらえている。その遠藤とおそらくは同じ手ごたえを語りながら、足りない部分をより厳しく見ているのが今野だ。「もっと連動した攻撃を、サポートもどんどん増えてパスコースがたくさんできて、相手にとって怖いポゼッションはできると思うので、それを考えたらまだまだかなという気はします」。昇格だけを考えれば、まだ足踏みが許されるだけの戦力をG大阪は抱えているが、そこに甘んじるわけにはいかない。

両チームの形勢を見るためにも、山形の守備のポジションに注目したい。「できるだけ前でということを考えると、僕ら(フォワード)が前に行って、味方のボランチがもう1個前に出て見れたときが理想の形」(萬代宏樹)と、G大阪のボランチにはこちらもボランチを当ててパスコースを封じたいが、倉田秋や二川孝広がバイタルを生かさないためにはディフェンスラインとの距離はできるだけ狭く保ちたい。また、我慢する時間帯にはフォワードを下げて相手のボランチに当てるケースも多くなる。その場合は、敵陣にスペースが広く空いているが、自陣でパスの出どころにプレッシャーをかけられやすい。しっかりと前にボールを運べれば問題はないが、ラフに蹴り出せば前線で起点がつくれず、守備の時間に逆戻りし兼ねない。

「自分たちが引けば好きなように回されて好き放題にされるというイメージがある。そうさせないように、リアクションになるのではなくて自分たちからアクションを起こしていきたい」。開幕から最終ラインで体を張るイ ジュヨンの言葉は、G大阪を迎え撃つチーム共通の思いを表している。同じく、「立ち上がりから、前からどんどん行くことが重要やと思います」と語るのは、08〜09年にG大阪でプレーしたチームキャプテン・山崎雅人。「相手の攻撃のリアクションにならないように、いつもよりは攻撃的な守備で、自分たちで積極的にボールを取っていきたいです」。老獪なG大阪に打ち勝つことができれば、それは勝点3以上に大きな収穫となる。

以上


2013.04.13 Reported by 佐藤円
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