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【J2:第8節 札幌 vs 徳島】プレビュー:前節、ともに悔しい敗戦を喫したチーム同士の対戦。今シーズンここまでホーム未勝利の札幌は地元ファンに歓喜をプレゼントしたい(13.04.14)

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道路のアスファルトもほとんどが顔を出し、本格的に春の訪れを感じさせるようになってきた札幌市内。この第8節、札幌ドームでは現在勝点6で19位の札幌が、同10で11位の徳島を迎えてホームゲームを戦う。札幌は今シーズンまだホームで勝ち星がないため、何としても勝利が欲しい一戦だ。

そんな札幌の前節は敵地で岡山と対戦して2−3のスコアで敗戦。前半に先制点を奪われながらも、後半にエース内村圭宏の2得点で逆転してみせたが、そこから再び逆転を喫して敗れてしまった。

この敗戦を財前恵一監督は「まったく成長していない」と自チームに手厳しく振り返る。というのも、4節の松本戦では先制点を奪ってから10分で逆転を喫しており、得点後のゲームコントロールの部分が課題として露呈した。だが、この試合では79分の内村の得点で逆転に成功しながらも、今度は僅か5分の間に立て続けに2点を失って逆転をされてしまったのだ。松本戦での反省が生かされていないということである。

「逆転して、相手が来るということで、もう少し冷静に対応できればよかった」と指揮官は岡山戦を分析する。特にこの試合では最終ラインに十代の選手が3人、守備的MFに18歳のルーキーの深井一希と若い選手が何人も出場しており、確かに試合運びの部分ではまだまだ未熟な部分があることは否めない。そして、こうした経験を経て試合運びというものを学んでいくわけである。

とはいえ、こうして翌週にはすぐに試合が待っているわけで、若さを主な理由にして勝点を取り逃してばかりもいられない。それにプロである以上は、若い選手であろうと求められるものは結果である。前節までの手痛い経験を経て、札幌がどれだけ課題を改善し、ホームのファンの前でそれを示すことができるか。ここは重要な場面になりそうである。

そして北海道に乗り込む徳島の前節は、ホームで長崎と対戦して1−2で敗戦。前半の終盤という嫌な時間帯に失点をしながらも、後半に相手のオウンゴールで同点に追いつくと、流れを得て一気に主導権を掌握。その後は何度も長崎陣内へと押し込み優勢に試合を進めていったが、後半アディショナルタイム、相手のクロスを跳ね返すことができず逆に失点。何とも悔しい敗戦を喫してしまった。4連勝をかけて戦っていたゲームだったが、その連勝もストップしている。

「ものすごくもったいないゲームになってしまった」と小林伸二監督も率直に感想を口にする。先制点を奪われながらも、しっかりと同点に追いつき、その後は好機をいくつも演出して勝点3を奪うチャンスさえあった。それがわずかな綻びから、勝点1をも得ることができなかったのだから、その悔しさは非常に大きいようである。

「こういうゲームで勝ち切るということを目指してやっていかないと、勝点を積み上げていくことは難しいなと思います。今日のようなことを繰り返さないように、トレーニングから集中してやっていきたい」と斉藤大介も反省するように、パフォーマンス自体は悪くなかっただけに、それを結果に反映させられなかったところに問題点があるということなのだろう。

こうして両チームの前節を振り返ってみると、ともの「ゲームコントロール」の部分に課題があるようだ。札幌は得点をして勢いに乗るべきところで、それを簡単に相手に渡してしまう。徳島のほうは勢いに乗っておきながらも、最後の詰めを欠いて逆に守備に綻びを生んでしまう。そうした明確な課題が出ている。

この部分は決定力同様に、一朝一夕には改善のできるものではない。ただし、それをしないことには、良いリズムは生み出せない。札幌と徳島。前節からの一週間で、どちらが改善に近づくことができているのか。ゲームコントロール。その部分に注目して、この試合を観ていくのも面白いかもしれない。

以上

2013.04.13 Reported by 斉藤宏則
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