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【J1:第5節 鹿島 vs C大阪】プレビュー:好調C大阪を迎える鹿島は最大級の警戒を見せる。少なからず意識してしまう選手の名は「新井場徹」(13.04.05)

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サッカーはチームスポーツである。どんなに良い選手が相手にいようと、その選手と対戦するわけではなく、相手チームと対戦するものだ。しかし、9年も共に過ごした選手が相手にいるとなれば、少なからず意識してしまうのは当然のことだろう。新井場徹が移籍したことにより、今年からセレッソ大阪との対戦は特別に意識するものとなった。

79年生まれの選手たちは、鹿島の屋台骨を支えてきたメンバーである。小笠原満男、本山雅志、曽ヶ端準、中田浩二はすべて同期加入の生え抜きだ。しかし、新井場徹もそれに並ぶだけの実績とタイトルをもたらした選手であることは間違いない。だからこそ、同い年の曽ヶ端準は「お互いに意識する試合になる」と認めていた。
「もともと注意しなければいけない選手の一人ですし、能力も高い。イバが鹿島で見せていたクオリティを考えれば当然のことだと思う。右にいても左にいても、両足使えるし、なかへのカットインもあれば、縦の突破もある。対応は難しいでしょうね」
とはいえ新井場がC大阪に移籍してからわずか3ヶ月である。鹿島で過ごした期間が9年に及ぶことを考えれば、彼がどういう選手なのかよく理解しているのは、相手ではなく自分たちの方である。
「タク(野沢拓也)が神戸に行ったときもタクがどういう選手なのかは神戸の選手よりもわかっていた。それはイバも同じだと思います。イバの怖さはセレッソの選手より、僕ら鹿島の選手の方がよくわかっている」
対応策は秘めているはずだ。

昨年、その立場を経験した野沢拓也は、鹿島と対戦する意味が重要だったと話した。
「相手が鹿島だからね。順位がどうだろうと鹿島は強いチームというイメージがある。勝てば自信になるし、『鹿島を食ってやろう』という気持ちになる」
特に、C大阪は現在3位と好調を維持している。安定した守備力と前線の決定力が合わさり、若い選手たちが躍動している状態だ。
「若い選手が起点となってやってくる。相手が若いなりに良いところがあるなら、鹿島も何十年もタイトルを獲ってきたチームだし、経験のある選手も多い。この間の鳥栖戦みたいに隙を与えないようにできれば結果は出てくると思う」
試合を重ねるごとに、鹿島の守備も安定感を増してきた。相手の勢いを消すような堅固な守備、もしくはその勢いを逆手に取るような試合運びを見せたいところである。

怪我で離脱していた大迫勇也は、前日練習からチームに合流し、練習後に居残ってシュートの感触を確かめていた。先発出場はむずかしそうだが、ベンチ入りできるところまで快復した。「監督の判断に任せたい」と言いながらも「点を取って良い結果を出したい」と出場に意欲を見せていた。出場したときの前線の機能性だけでなく、相手に与えるプレッシャーを考えても、大迫がベンチに座っている効果は大きい。

このカードは、過去2年のリーグ戦で鹿島が4戦4勝と相性の良さを発揮している。しかし、前述したとおり、現在のC大阪は、新井場徹だけでなく、選手それぞれが持ち味を発揮している状態だ。負けはしたものの、ヤマザキナビスコカップの新潟戦で見せた柿谷曜一朗の切れ味鋭いターンからの得点は、鹿島関係者のなかでも話題になっていた。当日は悪天候が予想されているが、互いの持ち味を発揮した好ゲームを期待したい。

以上

2013.04.05 Reported by 田中滋
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