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【J1:第5節 浦和 vs 磐田】プレビュー:ACL敗戦のショックから気持ちを切り替え試合に臨む浦和。磐田は今季初勝利を目指す(13.04.05)

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3日のACL全北現代戦では先制点を奪いながらも逆転負けを喫してしまったが、選手たちにそのショックを引きずっている様子はない。全体的な試合運びや決定的な場面での質に課題は残したものの、自分たちのいつものスタイルで戦えたという手応えもあったからだ。

「そんなに悲観する内容ではなかったし、いいところは生かして、反省するところは受けとめて、勝利に向かっていきたい」。ケガの永田充に代わってリベロを務める那須大亮は気持ちを切り替え、磐田戦に集中している。

磐田との一戦を誰よりも楽しみにしている男もいる。「去年のリーグ戦でウメちゃん(梅崎司)が出られない時に自分が出るという雰囲気があったけど、試合当日に自分とは違う選手がチョイスされて悔しい思いをした」。昨年5月6日に行われた磐田とのアウェイゲーム、宇賀神友弥は梅崎に変わってスタメン組として練習していたが、肝心の試合では野田紘史が抜擢され、ベンチスタートとなった。

磐田の右サイド・駒野友一とマッチアップする際、宇賀神の守備では心もとない。監督にそう判断されたのだ。「その時は自分の守備に不安があって野田くんに代わったと後で聞いた。自分もできるという気持ちはあったし、その理由は悔しかった」。その後、7月28日にホームで行われた磐田戦ではスタメンの座を勝ち取ったが、今もその時の苦い思い出は残っている。宇賀神は「あの時の悔しさを絶対に忘れないようにしないといけない」と力を込める。

その悔しさをバネに成長してきたという自負もある。「個人のところだけでなく、周りをいかに動かすかというのも大事。槙野との連携も高めていければいいと思って取り組んできたけど、それが今シーズンのいい形の守備に出てきている。崩されての失点というのはないし、少しずつ改善されてきている」。もう守備が不安なんて言わない。「口で言っているだけじゃなくて、見返すためにはピッチでやるしかない」と意気込んだ。

リーグ戦では3勝1分と無敗の浦和とは対照的に、磐田はここまで2分2敗と勝ち星に恵まれていない。今シーズンから新たに3バックのシステムにチャレンジしており、まだ実戦の経験と時間が少ないことから不安定な面も見られるが、一方で機能した時のポテンシャルの高さも窺わせている。

白星から見放されているとは言え、パフォーマンスそのものは悪くないという試合もいくつかあった。結果が出ていないからといって侮ることはできない。昨年1年間で大化けした浦和のように、磐田も優秀なタレントを数多く抱えている。ピンポイントクロス製造機の駒野、日本を代表する攻撃的MFへと成長を遂げた山田大記は常に脅威となる存在だが、公式戦4戦連発中と波に乗っている金園英学も身体能力が高くて無理が効くタイプであり、泥臭いプレーも厭わないのでやっかいだ。

そして何と言っても警戒すべきは、日本代表でもエースの座に君臨する前田遼一だ。コンディションが万全でないのか、ここまではノーゴールと苦しんでおり、精彩を欠く試合もあるが、実力の高さは過去の実績が証明している。「同じチームでやっていたし、いい選手。代表でも結果を出している」とマッチアップする可能性がある那須は警戒を強める。浦和としては眠れる獅子をわざわざ起こすつもりはない。前田をはじめとする強力な磐田の攻撃を抑え込み、再び勝利の流れに乗っていきたい。

以上

2013.04.05 Reported by 神谷正明
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