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【J1:第5節 柏 vs 名古屋】プレビュー:リーグタイトル奪還を目論む両者が激突。名古屋攻略の鍵は、水原戦の継続にあり(13.04.05)

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Kリーグの強豪・水原を敵地で粉砕し、AFCチャンピオンズリーグ3連勝を飾った柏は、リーグ戦でも上位進出を狙うべく、今度はホーム日立台に名古屋を迎え入れる。アジアを並行して戦う過密日程の真っ只中にあるが、この2週間はヤマザキナビスコカップの試合も組まれているため、韓国へ移動したということがあるにせよ、柏も名古屋もほぼ同じ条件だと捉えていい。

名古屋は、ヤマザキナビスコカップのF東京戦では特に前半は苦戦を強いられ、スコアレスドローに終わったとはいえ、後半の田口泰士の投入以降にリズムをつかみ、名古屋らしさを取り戻している。昨シーズンの第24節に名古屋とアウェイで対戦した時にも、柏は田口への対応にてこずり、そこでのボール奪取が玉田圭司の決勝弾につながった。優れた選手の多い名古屋、当然1人だけを警戒すれば良いわけではないが、流通経済大柏高校時代から将来を嘱望され、昨年から今年にかけて才能に磨きをかけてきたこのMFと、ダニルソンの中盤は脅威だ。
リーグ戦に目を向けても第3節甲府戦、第4節湘南戦と、ともに完封で連勝を収めているなど名古屋の安定感は非常に高い。加えて湘南戦では玉田と小川佳純というキーとなるアタッカーに今シーズンの初ゴールが生まれ、勢いもある。

柏はこの難敵を相手にするわけだが、先日のACLでハイボールとフィジカルコンタクトに長け、両翼にスピードとテクニックのあるアタッカーを擁する水原と真っ向からぶつかり合い、6−2と撃破したことはこの上ない自信になったはず。水原戦後の、大谷秀和の「球際を含めて相手より戦えていた」と振り返った言葉は、Kリーグのチーム相手になかなか言えるものではない。
サイドバックが手薄な現状にもかかわらず、水原戦での藤田優人の負傷は痛手ではある。それでも近藤直也と鈴木大輔がセンターバックを組み、増嶋竜也を左サイドバックに回し、水原戦のアシストで本来の調子を取り戻しつつあるキム チャンスを右サイドバックに起用すれば、布陣に関しては大きな問題は見られない。あとは先ほども述べたように、田口とダニルソンの中盤に対し、どうイニシアチブを握り、連続無失点を続ける堅守を打ち破るか。幸い水原戦で切れ味鋭い突破から何度もチャンスを演出したようにレアンドロ ドミンゲスが上り調子にあり、徐々にフィットしてきた狩野健太が、その閃きを生かしたプレーで得点に絡み始めている。前からの守備が効いていた水原戦のようなコンパクトな陣形が保てれば、中盤で網にかけることも、奪ったボールをレアンドロ、狩野に託して素早い攻撃にも転ずることができる。水原戦の戦い方の継続はこの名古屋戦でも重要な鍵になりそうだ。また、ベンチにはジョルジ ワグネルが控え、そろそろクレオも復帰するのではないだろうか。膠着状態に入ったとしても、個の能力でアクセントを与えられる彼らがベンチに控え、切り札となってくれるのは頼もしい限りである。

首位を走る横浜FMとの勝点差は柏が6、名古屋が5。リーグタイトル奪還を狙う両者、これ以上上位から引き離されるわけにはいかない。それゆえ、日立台では間違いなく激しいバトルが繰り広げられるだろう。

以上

2013.04.05 Reported by 鈴木潤
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