開幕から1カ月が経ち、未勝利のチームが7チームもいる異常事態。今季のJ1リーグ戦は、波乱の多い展開になると暗示しているようだ。そして今節、その未勝利7チームのなかにいる大分と甲府が対戦する。今季からJ1に昇格したチームであり、勝点も同じ2。シーズン前の評価はすこぶる悪く、同じようにJ1とのレベル差に苦しんでいる。おまけに戦術はサイド攻撃を得意とするチームと共通点の多いチームだ。それだけに、この試合に勝って上昇気流に乗りたい。
水曜日はレギュレーションの関係でヤマザキナビスコカップの試合がなかった大分は、今週は、というよりも今週も、前節に出た課題を修正し、攻撃の練習を反復した。開幕から1カ月、未勝利が続くのは「追加点が奪えないのが原因。失点はポジションミスや一瞬の隙を突かれたもの。修正は可能」と田坂和昭監督。あくまでも攻撃的な姿勢を失わず、相手の長所を消すのではなく、自分たちのスタイルを貫く覚悟だ。
これまでJ1のスピード、球際、選手の能力の高さに対応できない場面があったが、未勝利を代償に反省事例を得て、勉強できた。試運転は終わり、ここから勝負がはじまる。これまで波に乗れずにいたが、昨季のJ1昇格プレーオフで京都、千葉から劇的勝利を挙げたように、しびれる試合でキッカケをつかみたいところ。
モヤモヤ感が拭えないのは、甲府も同様。終了間際の失点で勝利を逃したり、主導権を握りながらも得点に至らないなど、勝てない日々を過ごしている。だからこそ、大分戦を踏み台にしてリーグ戦に弾みをつけようと、水曜日のヤマザキナビスコカップでは英断を下した。「我々は来年もJ1のステージで戦うことが絶対の目標。大分は水曜日にゲームがなく、ホームで我々を待ち構えることができる。我々の取るべき手段は、相手(大分)と対等なコンディションでやるためにギリギリの選択をする」(城福浩監督)と、中2日のコンディショニングのことを考慮した。
大分戦では水曜日の試合とは異なるメンバーで臨む。そのなかに新戦力のウーゴと平本一樹の強力2トップがいるのは間違いない。「ウーゴはチームの得点源だし、平本はFWで起用されるようになって、本来の力強さが出ている」と田坂監督は警戒し、2トップにボールが渡る前のプレーが重要になると話した。
つまり、サイドの攻防がスイッチになると。どちらが主導権を握り、どれだけボールを深い位置に運べるかがポイントになる。甲府は2トップにしっかりボールが収まれば一気に流れを傾けるだろうし、大分は加入間もないロドリゴ マンシャがハマり、これまで決定機で得点できなかった西弘則が得点すれば、チームにスイッチが入るはず。
上昇へのキッカケをつかむスイッチを、どちらが入れられるか。今後のシーズンを占う意味でも重要な一戦となる。
以上
2013.04.05 Reported by 柚野真也
J’s GOALニュース
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