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【J1:第5節 仙台 vs 新潟】プレビュー:ホームでの“3連戦”で巻き返しを図りたい仙台。Jリーグヤマザキナビスコカップで勝利した勢いでリーグ戦初勝利も狙う新潟。「勝ちに飢えた」両チームの激突(13.04.05)

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仙台は4月2日にソウルでACLを戦い、帰ってきた。と、思ったら、中三日でJ1第5節が待っていた。このチームは3月30日に大阪長居スタジアムでJ1第4節を戦ってからの2週間で、5試合をこなす日程の最中にある。
J1第4節C大阪戦では敵地で引き分けたものの、ACLソウル戦では1-2の惜敗。内容的には押す時間帯も多く作りながらなかなか白星が挙げられないが、今度の試合からはホームで仕切り直すことができる。というのは、仙台は今季初白星をJ1第3節で記録したホーム・ユアテックスタジアムでこれからのJ1第5節新潟戦、ACLソウル戦、J1第6節東京戦の“3連戦”を迎えるから。アウェイの2連戦の後にこのスケジュールを迎えることについて、蜂須賀孝治は「自分もホッとしたし、チーム全体がホッとしている感じです」と明かした。

しかし今週末のユアテックスタジアムへの来客は、仙台にとってこれまた過去2戦に劣らない怖さを持つチームだ。新潟は今季のJ1開幕4節では勝利がないものの、相手よりボールを支配する時間が長い試合も少なくない。仙台の手倉森誠監督は「勝ちに飢えている相手」と警戒する。仙台の選手から見た印象でも「特に中盤の運動量が多くてつかまえるのが難しい相手」という富田晋伍の言葉を代表に、新潟のことを、試合の主導権争いに有効なハードワークができるチームだと認識している。
「今までの強みである堅い守備やカウンターはもちろん、柳下(正明)監督が率いて2シーズン目で、ブルーノ ロペス選手に一度預けてからの『作り直し』のコンビネーションができる」と手倉森監督が分析するように、新潟のボール支配率が高まっている背景には、前述のハードワークに加えて戦い方の幅を広げていることがある。新戦力も、突破力ある田中達也を代表として、中盤で三門雄大とともに勤勉実直なボールハントを繰り返すレオ シルバが存在感を発揮。さらにJリーグヤマザキナビスコカップで勝利に貢献して一躍ヒーローとなった岡本英也は、福岡時代にJ2や天皇杯で仙台から得点した経験を持つ。

この新潟がJリーグヤマザキナビスコカップでの今季公式戦初勝利で勢いを得て仙台に乗りこんでくることに対して、ホームチームはいかにして迎え撃つか。依然エースの赤嶺真吾ら負傷者が出ている苦しい状況ではあるが、仙台はそのなかで従来の4-4-2に加え、4-3-3や4-5-1などフォーメーションひとつ取っても工夫をこらしてここまでの戦いを耐え抜いてきた。手倉森監督は「復帰する選手の状態にもよりますが、ボールを『狩りに行く』ことが最近できていないので、そこを修正して勢いを示したい。そのためにはアクションのある守備が必要」と、どのフォーメーション、どの組み合わせでも必要なことをポイントに挙げた。新潟の中盤での出足をさらに上回るアクションを見せること。それが、この試合の主導権を握ることにつながる。守備でのアクションは、そのまま「今の自分たちに足りない、突破したり裏を取ったりする動き」(梁勇基)を実現する勢いにも転化できるからだ。

勝ちに飢えているチーム同士の対決は、その勝利への意志をいかにしてピッチ上での出足の鋭さに表せるかが、勝負のカギを握りそうだ。

以上

2013.04.05 Reported by 板垣晴朗
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