開幕戦で黒星を喫した両チーム。新潟はホーム初戦の意地、広島は昨季王者のプライドがある。どちらも勝点3が必須だ。
新潟はまず得点が欲しい。カギを握るのはブルーノ ロペス。昨年、一昨年とチームの初得点はロペスが決めている。「今年もそういう流れで行きたい」。ホーム開幕戦での自ら、そしてチームの初得点に意欲を見せる。
前節のC大阪戦、新潟はプレスをかけ続けるなど、終始押し気味の展開ながら攻撃は不発。C大阪にワンチャンスをものにされて敗れた。ロペスも相手GKのボールを奪ってシュートに持ち込むなどチャンスを掴んだが、ゴールマウスを捕らえることができなかった。
もっとも、マイナスイメージはない。「C大阪戦でもチームは調子がよかった。私自身も体が軽く、動けている」。奪ってからのカウンターを軸にした中、持ち前の走力を生かせている手応えがある。
昨季はワントップ気味の形になる場面が多く、相手のプレッシャーを受けながらのプレーだった。今季は周囲にサポートに入る味方が多い。サイドハーフの田中亜土夢、成岡翔、そしてツートップを組む田中達也。周囲の味方にボールを預け、すぐに前に出ることを意識する。
「特に達也の存在は大きい。達也はキープが得意。私はスペースに走ることが武器。お互いが特長を分かっている」。基本は速い攻め。だが、広島が守備を固めたときは2人で打開する。「私の足下にボールが入ったら、達也とワンツーで抜けたい」。イメージはできている。
そして「何より、勝点3が必要。自分のゴールよりも全員で勝利を狙いたい」と言う。新潟はホーム開幕を盛り上げようと、人気アニメ「ドラゴンボールZ」とのコラボポスターを製作した。その中で、ロペスは孫悟空のキャラで描かれた。母国ブラジルでも大人気のアニメ。ロペス自身も「子どもの頃のヒーロー。成長の一部だった」というほどのファン。「孫悟空も1人で戦うのではなく、みんなで協力して大きな相手に立ち向かった。共感できます」。チーム一丸の軸になり、昨季王者との対戦に臨む。
広島の得点源、佐藤寿人は、新潟のホーム・ビッグスワンでは相性が抜群にいい。2009年から昨年まで、4年連続でゴールを奪っている。一瞬の隙を突いて裏に抜ける形がはまっている。
新潟が高い位置からプレスをかけ、陣形をコンパクトにしてくるだけに、裏のスペースを狙う回数は増える。その繰り返しの中で佐藤がタイミングをつかめば、奪った1点が決勝点になる可能性がある。その形に持って行くためにも、広島は新潟のプレスをはがしてリズムをつくりたい。
新潟は前節で内容が伴った試合をしているだけに、ホームでは確実に結果を残すことで、勢いが本物になる。広島はACLでも結果を出していないだけに、黒星の連鎖は避けたい。どちらにとっても、勝点3がチームのメンタルに与える影響は大きい。
以上
2013.03.08 Reported by 斎藤慎一郎(ニューズ・ライン)
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