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【J1:第2節 磐田 vs 大宮】プレビュー:今季初勝利で勢いに乗るのはどちらか。磐田の攻撃、大宮の守備のマッチアップが焦点。(13.03.08)

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今季開幕戦は共に引き分け、獲得した勝点は互いに『1』。だが、意味合いは少々異なる。磐田は山田大記のゴールで追いつき(1-1)、大宮は2点を先行しながらリードを守りきることができなかった(2-2)。

両者を比べれば、よりよいスタートを切ったのは磐田と言える。今季開幕戦はアウェイでの名古屋戦。シュート数は磐田の18本に対し、名古屋は10本。ポスト直撃のシュートが得点場面以外に2度あるなど決定機の数でも名古屋を上回り、森下仁志監督も「勝ちに値する出来だった」とコメント。内容面では間違いなく磐田に分があった。新戦力の伊野波雅彦、チョン ウヨンもまだ完全にフィットしたとは言えないが、随所に光るプレーを披露。キャンプより本格導入した新布陣[3-5-2]もシーズンの滑り出しとしてはスムーズに機能し、足りなかったのは勝利という結果のみ、というゲームだった。

対する大宮はホームで今季開幕戦・清水戦に臨み、勝機がありながらそれをものにすることができなかった。ただし、2得点を決めた攻撃陣はやはり強力。ズラタン、ノヴァコヴィッチの2トップは今季も健在であり、高さやスピード、テクニックをミックスさせた攻撃で清水ゴールを脅かした。新戦力も上々のプレーを披露。センターバックとして先発フル出場した高橋祥平は体を張った守備を見せ、終盤に前線へ投入された富山貴光も限れた時間で好機に絡んでいる。清水のパワープレーに押され、終盤に同点に追いつかれた点は悔やまれるが、今季初戦で勝点1という結果はけして悪くない。磐田同様、この試合に勝利し、上昇気流に乗りたいところだ。

ゲームの焦点となるのは磐田の攻撃、大宮の守備である。前節劇的な同点弾をマークした磐田・山田大記は「試合中ふと『今日サッカーが楽しいな』とすごく思えた。だからこそ、チャンスができたと思う」と手応えを語りつつも、「勝てないと自分が得点してもあまり嬉しくなかったし、やはり勝ちたかった」と悔しそうだった。表情が晴れなかったのは引き分けに終わったからだけではない。「フォーメーション的にミスマッチがあったので、相手とすればやりにくかったと思う。自分がなにかをした、というよりフォーメーションの“利”でチャンスを作っていたイメージ」(同選手)。名古屋のスターティングフォーメーションは[3-4-3]。磐田の[3-5-2]とマッチアップした際に比較的サイドにスペースが生まれることが多かった。名古屋・田中マルクス闘莉王が負傷退場したこともあり、相手の守備が時間を追うごとにルーズになっていった点も磐田にとってはプラスに働いたと言える。

この点、智将・ベルデニック監督はいかなる対策を打ってくるか。磐田の2トップ+2シャドー、さらに両ワイドを絡めた攻撃をいかに封じるかがポイントの一つとなる。指揮官は清水戦の試合後の監督会見で「引き分けで終わったことに関してはもう一度しっかり分析していく」とコメント。東慶悟(現F東京)がチームを離れた中で2得点を決めた攻撃は継続し、2失点を喫した守備を微調整してくるだろう。現状ではボールポゼッション能力で磐田を上回ることは難しい。大宮とすれば磐田にボールを持たれる時間が長くなることも予想されるだけに、なおのこと守備面の確認事項が多くなるだろう。外国人2トップ、さらにチョ ヨンチョル、渡邉大剛らを絡めた鋭いカウンターアタックを持つだけに、いい形でボールを奪えれば得点チャンスにもつながる。前線から連動したプレッシングを仕掛けるか、あるいは自陣でブロックを組む“省エネ”な守備で反撃に備えるか。この点がゲームの流れを左右することになるだろう。

開幕戦は共に引き分け。この試合の結果次第では「2戦負けなし」にも「2戦勝ちなし」にもなる。今季初勝利を掴み、開幕ダッシュを決めるのはどちらか。

以上

2013.03.08 Reported by 南間健治
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