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【J2:第1節 千葉 vs 札幌】プレビュー:新監督就任で「攻め急がない」ことがポイントの両チーム。千葉は改善傾向の札幌の守備網を破り、積み重ねのスタートで勝ちたい。(13.03.03)

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千葉にとっては4年目のJ2リーグ戦が開幕する。昨季はJ1昇格プレーオフ決勝で86分の失点によって0−1で敗れ、あと一歩でJ1昇格を逃した。その敗戦について例えばMF米倉恒貴やDF高橋峻希は今季のチーム始動後にも「これまでの人生で一番悔しかった」と評したが、DF山口智は2月24日に「J1昇格プレーオフ決勝戦で負けたことはもちろん悔しいですけど、僕はJ2リーグ戦で5位という結果が本当に悔しかった」と改めて話した。そして札幌との開幕戦について「今季初めてのリーグ戦で、勝てば確かに勢いが出るというのもあるかもしれない。でも、僕には(J2リーグ戦)42試合全部が同じように大事で、1試合の重みはどの試合も変わらない。どの試合も勝利という結果を求めて戦うだけです」と言い切った。昨季から導入され、注目を集めたJ1昇格プレーオフ決勝戦での千葉の姿に目が行きがちだが、J1自動昇格を、J2優勝を達成するために重要なのは1試合ずつ獲得していく勝点の積み重ね。開幕戦はその積み重ねのスタートだ。

昨季のJ2リーグ戦でチーム最多の15得点をあげたFW藤田祥史の横浜FMへの移籍は痛手だったが、3−0で勝った2月17日の柏とのちばぎんカップでは、新戦力のFWジャイールが活躍。得点こそなかったが先制点をアシストし、スピーディーかつテクニカルなドリブル突破や正確なボールコントロール、そして精度の高いプレースキックでもチャンスメークした。2得点でちばぎんカップのMVPを受賞したMF米倉恒貴は、2月21日の横浜FMとの練習試合(2−1で勝利)、2月24日の仁川コレイルとの練習試合(3−0で勝利)でも得点しており、好調を維持している。前線で自在に動きながら時間とスペースを作るMF谷澤達也、優れたパスセンスでゲームを組み立てるMF兵働昭弘が、ジャイールや米倉とともに相手の守備を崩す攻撃ができるかが、開幕戦勝利のポイントになる。

今季、財前恵一監督が就任した札幌は、熊本キャンプで9チームとの練習試合を行なうという実戦重視で攻守の強化を図った。昨季は残り7試合と史上最速でのJ2降格で、J1リーグ戦34試合で勝点14、28敗、総失点数88、得失点差−63はいずれも1シーズン制になってからのワースト記録だった。しっかり守って攻守の切り替えの速さを意識し、ショートカウンターでゴールを狙う形がうまくいかなかったためで、財前監督は昨季よりもボールポゼッション率を高めたサッカーに取り組んでいる。直近2試合の練習試合の結果は2月24日の福岡戦が2−1、2月25日の福岡大学戦が3−1と無失点には抑えられなかったものの守備面は改善傾向。その点について、2月22日のキックオフカンファレンスに出席したDF日高拓磨は「今季は監督が指導する全員守備について選手全員の意識が統一されてきているので失点が少なくなってきているんじゃないかと思います」と話した。

今季就任した千葉の鈴木淳監督は「昨季の千葉が攻め急いでしまってゴール前のプレーの精度を欠いたところがあった」と話し、前述のちばぎんカップでも「もう少しボールを持てるようにコントロールしたかった」と話した。財前監督もまた「攻め急いで攻撃が単調になってしまう」点を注意している。開幕戦ということで気持ちが高ぶってしまいがちだが、カウンター攻撃一本になってミスが出て、ボールが行ったり来たりするような展開は両チームとも避けたい。しっかりとボールを保持してゲームをコントロールしつつ相手の守備を崩す攻撃ができるか。そこをサイドの攻防とともに注目したい一戦だ。

以上

2013.03.02 Reported by 赤沼圭子
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