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【J2:第1節 愛媛 vs 山形】プレビュー:ついに迎える石丸愛媛の初陣。リニューアルされたニンスタに難敵・山形を迎え、白星発進を目指す。(13.03.03)

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愛媛にとって2013シーズンの開幕戦は、石丸清隆新監督の初陣。バルバリッチ前監督の後を継ぐ、若き指揮官の目指すパスサッカーがついに公式戦で披露されることになる。もちろん、石丸監督に限らず今季から就任した監督にとって、開幕までの約2ヶ月は十分な時間ではない。新チームが始動してから、トレーニングマッチの結果だけを見れば開幕を不安に感じるサポーター多いだろう。愛媛は1月20日に行われた高知大学とのトレーニングマッチを1−1で引き分けると、讃岐には競り勝ったものの鹿児島キャンプでの4戦は全敗。京都や熊本、富山といったJ2のチームだけでなく、地元のFC鹿児島戦でも結果を出せなかった。4−3−3か3−4−3かというシステムへのトライ、選手の見極めなどに時間を費やしたとはいえ、5勝1分で無敗だった昨年とは好対照だ。

それでも開幕を直前に控えて「(目指すサッカーを)やろうとしてくれているし、イメージに近づきつつある」と石丸監督が手ごたえを語るように、攻撃でも守備でも主導権を握り、ボールを大事につなぐ石丸愛媛のサッカーは着実に浸透しつつある。また、チームが始動した当初は怪我をしていた選手もいたが、多くの選手が開幕を前にコンディションを上げてきた。出遅れていた重松健太郎ら新加入選手も競争に加わり、キャンプの途中からチームに加わった高橋泰や代健司も開幕スタメンに向けてアピール。ポジション争いがチームを活性化させている。

さらに、開幕まで1週間に迫った先週末の非公開トレーニングマッチでも多くの収穫があった様子で、監督や選手たちの表情も明るい。石井謙伍は「キャンプはあっという間だったけど、いいトレーニングを積むことができた。”一丸”というスローガンを掲げ、いい雰囲気になっている。自分の中では早く試合をしたい気分」と開幕を心待ちにしている。その中でも、いいコンディションで開幕を迎えているのが愛媛で2年目の加藤大。「今年はしっかり体調の管理ができて、体が動いている。その分、(判断も)余裕がある」と自己分析するが、キャンプでの厳しいトレーニングもしっかりとこなし、ここまでのトレーニングマッチではチームの中心となってきた。「いかに相手のディフェンダーを迷わせるポジションを取れるかを考えている。相手を見てサッカーができればプレーも決まる。そこを冷静にやれれば」と続けた言葉は、まさに石丸監督が狙っていること。自分たちが主導権を握って相手を動かし、相手の嫌がるプレーをするということを加藤はいち早くピッチで表現している。

ただ、やはり愛媛にとって開幕戦は難しい相手をホームに迎えることになる。山形戦は昨季1分1敗で、過去5試合勝利がない。古巣となる小原章吾は「自分がいた頃とは選手が大きく入れ替わっていることもあるけど、福岡で昨季対戦した時もカラーが変わったと感じた」と指摘。就任2年目を迎える奥野僚右監督の下でより攻撃的なスタイルに進化を続けている。単純に比較するのは乱暴だが、キャンプで愛媛も対戦したFC鹿児島戦は4本合計9−1の圧勝。昨季の終盤は愛媛に所属していた伊東俊がハットトリックを決めて見せた。「つなぐサッカー」の成熟度でいえば、継続して取り組む山形に分があるかもしれない。しかし、そういう相手に対して前線からはめて、自分たちの形でボールを奪えるかどうかも今後の愛媛が追及していかなくてはならないこと。公式戦のピッチでどこまで石丸愛媛のサッカーを表現してくれるか、守備でも見どころは多い。

その注目の開幕戦は、いよいよ日曜日のニンジニアスタジアムで幕が開ける。愛媛にとっては8年目のJ2。クラブとしてはこれからの3年でJ1を目指す、新体制で迎える大事な初戦だ。一桁順位が当面の目標だが、もちろん選手や監督にとってそれは最低限の目標。今シーズンもJ1昇格を目指して戦う。その過程で、新生・愛媛がどのような成長を遂げていくのか。ニンジニアスタジアムには大型ビジョンも完成し、ゴール裏の観客席も新しくなった。様々なところに新鮮さが感じられる、楽しみなシーズンがついにはじまる。

以上

2013.03.02 Reported by 近藤義博
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