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【J2:第1節 G大阪 vs 京都】プレビュー:ガンバ大阪がJ2初陣。J1昇格のライバルから白星を奪い、好発進なるか。(13.03.03)

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ガンバ大阪にとってはクラブ史上初めて、J2リーグで闘うシーズンが幕をあける。その初戦の相手は、同じく関西を拠点とする京都サンガ。就任3年目のシーズンを迎えている大木武監督のもと、パスサッカーにも熟成を感じられるチームだ。
昨年はリーグ3位につけながらプレーオフで昇格を逃した京都だが、実力、チームの成熟度からみても昇格候補との呼び声も高い。事実、大木監督もこの2年で積み上げて来たものに自信を抱くからだろう。開幕にあたって「『一度見たらもう一度見たくなるサッカー』をモットーに、今まで積み上げてきたベースをさらに磨いていくことで『勝利』という必要条件を満たしていきたい」と力を込める。その大木サッカーの新たな色として期待されるのが、MF山瀬功治をはじめ元G大阪のMF横谷繁、GKオ・スンフンら新加入選手。中でもMF山瀬はゴールに直結するプレーを前線でできる選手として期待したい一人。実際、今季の京都は、彼の持ち味でもあるドリブルやゴール前での仕掛けによって、攻撃の迫力も増している。イコール、大木サッカーの魅力をより増長させていると考えれば、開幕戦においてもG大阪にとって最も注意すべき選手となるに違いない。

その京都をホームの地に迎えるG大阪は、万全の状態で開幕戦のピッチに立つ。
この『万全』とは、チーム力を総合してのこと。今週に入ってMF家長昭博が股関節痛で離脱したり、DF加地亮やDFオ・ジェソクらがリハビリ中だったり、と多少のケガ人はでているが、チーム力を考えれば、戦術浸透度、組織力、個々のコンディション、チームの雰囲気等、すべてにおいていい状態にある。昨年を戦ったメンバーをベースに、グアムキャンプ、宮崎キャンプと順調にチームづくりを進め、戦術理解を深めてきた成果が、ここにきてより熟成されつつあると言えよう。あとは、それを試合で結果に繋げていくか。いや今シーズンはJ1昇格のみならず、その先のJ1リーグでの復活も視野に入れているからこそ、攻守ともに連携、連動性を高めながら内容のともなった結果を求められるかだろう。
「開幕に向けて、選手もしっかりと準備をしてくれているし、雰囲気もいい。あとは、試合を重ねながら連携、連動をもっと高めていきたい。もちろん相手あっての試合ですが、最終的な敵は自分たちだと思っている。J1昇格を絶対的な目標としながら、どれだけサッカーの質、個々の質の向上を意識して戦い続けられるか。それも今シーズンのポイントになると思う(長谷川健太監督)」
注目は今季より副キャプテンに就任したMF倉田秋。3年ぶりのG大阪復帰となった昨季はレギュラーとして定着したものの「結果的にJ2に降格してしまったので、悔しさ以外に何も残らなかった」と本人。それゆえ「今年は絶対に昇格する。その中で自分も目に見えた結果を残せる1年にする」と語気を強める。宮崎キャンプでは右内転筋に痛みを訴え一時的に離脱したが、ここにきてコンディションは万全。昨年はケガでやや出遅れただけに、今季は開幕ダッシュを目標に定めてもいる。
「去年はチームも、僕自身もスタートの流れが悪かったけど、今年は個人としてもチームとしてもいい状態で開幕戦を迎えられる。この流れを途切れさせないためにも、勝ってスタートを切りたい。今年は攻守の切り替えの部分でも、動きの量、質の部分でもパワーアップしているし、守備への意識も徹底されている。その上で、本来の攻撃力という部分でも得点も最低でも1試合2点以上獲れる自信もある。ただ、過去のJ2リーグを戦った経験からも、先制点に時間がかかりすぎるとどうしても苦しい試合になりますから。早い時間にとれればチームとしてもより楽に、自分たちのペースで試合を運べるからこそ、出来るだけ早く先制点を奪いたいし、僕自身もチームが勝つためのゴールを決めたい(倉田秋)」

冒頭にも書いたように、G大阪にとって今季は初めてのJ2リーグということもあり、初顔合わせの対戦カードも増えそうだが、初戦の相手、京都は関西ステップアップリーグでの対戦も含め、J2の中では馴染みのある相手。しかも過去の公式戦における対戦成績に目をやると、最後の対戦は京都がJ1リーグでプレーした10年が最後で、その年は2試合を戦ってG大阪が1勝1分。リーグ戦の通算成績でみても、G大阪が11勝1分4敗と勝ち越しており、中でも万博記念競技場の対戦では、99年に黒星を喫しただけで、以降は6勝1分と圧倒している。ただ、何度も繰り返すが、G大阪にとって今年は初めてのJ2リーグ。試合の流れ、環境、雰囲気など全てがJ1リーグとは違うと考えれば、J2リーグでの経験という点でみても、京都は決して侮れない相手。またステージに関係なく『開幕戦』の難しさを思えばこそ、厳しい試合になることは間違いないだろう。もちろん、J1昇格を絶対目標とするG大阪だからこそ、それらを言い訳にすることはなく結果を求めるはずだが。
「京都はすごく成熟しているチーム。だけど、負ける相手ではないと思っている。ホームできっちり自分たちのサッカーをするだけです(長谷川健太監督)」。

以上

2013.03.02 Reported by 高村美砂
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