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【J2:第1節 水戸 vs 群馬】プレビュー:開幕戦の北関東ダービーは柱谷監督と秋葉監督の師弟対決。否が応にも熱くなる試合を制すのは水戸か、群馬か!?(13.03.03)

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両チームともに否が応でも必要以上に力の入る一戦となるだろう。開幕戦でいきなりの北関東ダービー。さらに柱谷哲二監督と昨季まで水戸のコーチを務めていた秋葉忠宏監督の師弟対決など、この試合を取り巻く因縁は数多い。単なる開幕戦ではない。
激戦が必至のこの一戦。特に鼻息荒く試合に臨んでくるのは群馬の方だろう。ここ2年水戸に勝利しておらず、さらに松下裕樹や熊林親吾といった昨年までの主力が抜けて大幅に選手が若返った中、この一戦を制して波に乗りたいという思いが強いはず。秋葉監督の初陣ということも拍車をかけるに違いない。
そうした群馬の姿勢に受け身になっているようでは水戸に勝ち目はない。「群馬はチャレンジャー精神剥きだしに挑んで来ると思う。それに対して迎え撃つのではなく、こちらもチャレンジャー精神で挑まなければならない」と本間幸司は強い口調で話した。攻守においてあくまでアグレッシブに戦う。柱谷サッカーのスタンスを出し切ることが勝負のポイントとなる。

それは開幕までの流れで思い知らされてきた。先週21日に行われた関東大学選抜Aとの練習試合で水戸の選手たちは自分たちのスタンスを出し切れず、0対1の敗戦を喫した。その後、柱谷監督が選手たちに「お前たちはプロじゃない! アマチュアだ」と激怒。「やりたいことをやるのではなく、チームとしてやるべきことをやった上でやりたいことをやれ」と厳しい口調で伝えたのであった。
闘将からの檄で目を覚ましたチームは24日の鹿島とのプレシーズンマッチで自分たちのスタンスを出し切ることができた。その結果、9回目の対戦ではじめて2対2のドローに持ち込んだのだ。内容でも互角の展開を繰り広げることができたことが選手たちの「自信になった」(近藤岳登)。「自分たちのスタンスを出し切れなければ大学生相手でも勝てず、出し切れれば鹿島とも互角の戦いができるということを選手たちは学んだ」(柱谷監督)。どのような姿勢で開幕を迎えるか。攻守の切り替えや運動量、そして球際などで負けていたら話にならない。「やりきる、走り切るが絶対条件。試合が終わるときに足をつるぐらい出し切ってもらいたい」(柱谷監督)。それを選手たちが身を持って理解していることが強みとなるだろう。

そして、群馬の5バックをいかに攻略するかが今節の水戸のテーマである。昨季、水戸は5バックのチームとは相性が悪かった。ポゼッションして崩そうとするものの、なかなか攻略できず、一瞬の隙を突かれてカウンターやセットプレーで失点して勝利を逃すという試合を繰り返してきた。だからこそ、開幕戦で昨季との違いを見せなければならない。もちろん、「崩す」作業も重要となるが、悪い取られ方をしたり、攻守のバランスを崩してカウンターを食らうことで体力を奪われることを避けなければならない。隙を見せずに戦うことが5バック攻略の最善策と言えそうだ。

柱谷監督の手の内を知る秋葉監督率いるチームと対戦することはやりづらさはある。この試合でも水戸の弱点を突いてくるに違いない。だが、昨季よりも水戸が進化していることを証明する絶好のチャンスでもある。秋葉監督の予想を超えるプレーをすることが勝利の条件と言えよう。
「『今年の水戸はやる』と思ってもらえる試合をしたい」と鈴木隆行は力を込めた。目指すは「J1昇格」あるのみ。柱谷体制3年目、水戸の運命のシーズンの幕が開ける。

以上

2013.03.02 Reported by 佐藤拓也
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