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【J2:第1節 栃木 vs 松本】プレビュー:自分達のサッカーを貫けるのは栃木か、それとも松本か。90分ぶれずに戦えれば、ホームに凱歌「県民の歌」は必ず響き渡る。(13.03.03)

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9人の新戦力を迎え入れ、松田浩監督曰く「言い訳のできない陣容」が整った栃木は、「5年でJ1」のプランを実行に移すべく、2013シーズンに挑む。今季のオープニングマッチの相手は、J2では2年目の松本。昨季の対戦成績は、栃木が2戦2勝と相性は抜群だ。しかし、「(松本の)監督さんはリアリティを持った方。勝負に徹するサッカーをするので手強い印象がある」と、松田監督は手綱を緩めるつもりはない。選手達も気を引き締めている。J1勢に連勝した試合を振り返りつつ、近藤祐介はこう話す。
「勝ったことは自信になるけど、J2はまた違った難しさがある。勝ったからと言って天狗になると足をすくわれる」
先のプレシーズンマッチでは川崎Fを零封し、湘南にも勝ち切った。格上を連破したことで自信は得たが、過信はしていないし慢心は抱いていない。「あくまでも練習試合」(近藤)。誰もがそう認識している。ただし、掴んだいい流れを手放す必要もない。「練習試合からのいい流れを開幕戦に持ち込めれば、勝利を自分達のもとへ持って来られる」とはクリスティアーノ。2度のキャンプを経て磨き上げた栃木のサッカーで開幕戦を白星で飾りたい。

栃木と松本は共に組織的な守備に定評がある。開幕戦は普段以上に慎重に試合を進める傾向にあり、容易にスコアは動かないだろう。だからこそ、先制点の比重は極めて高くなる。
3‐4‐2‐1が予想される松本は、守備に回れば5‐2‐3になり堅陣を築く。使えるスペースは限られるが、全くない訳ではない。今季の栃木は昨季よりもポゼッションが向上し、相手を揺さぶれるレベルにある。相手の最終ラインと前線の間に生じるスペースにサイドバックが侵入し、そこに起点を設けられれば効果的なアタックが可能になるはずだ。また、組織を破壊力のあるドリブル突破で切り崩せる、クリスティアーノは大きな武器になるだろう。今週のトレーニングで浸透させたボールの動かし方とコンビネーションを駆使し、的確な判断をもとに松本の弱点を突いていきたい。

相手の分析に長ける反町康治監督は当然ながら栃木対策を練っているはずで、昨季連敗した借りを返す気満々だろう。大幅にメンバーは入れ替わっても松本の戦術に大きな変化はなさそうで、やはり守備を軸に試合を組み立てることが予想される。
辛抱強く守りながら相手のミスを誘い、奪ったボールを素早くゴール前に運ぶことを狙っているはずだ。その際、ポイントになるのは2シャドー。その一角には一昨年まで栃木に在籍していた船山貴之が入るはずで、パートナー候補の北井佑季と共に虎視眈々とカウンターに備える。
ブロックを固められたら、こじ開けるのが困難なことを船山は熟知している。今季から10番を背負う“信州のルーニー”は栃木の弱みにつけ込めるのか。そこが勝敗を大きく左右する鍵になる。栃木としては間で受けられる前にパスコースを消し、クサビを入れられたら早目に潰してリズムを作らせないように対処したい。

開幕戦は互いの情報が限られ、だからこそありきたりだが自分達のサッカーを貫くことが勝利への近道となる。幸い栃木のボールを中心としたゾーンディフェンスは、相手に左右されずに自分達主導で守れる優れた戦術だ。90分ぶれずに栃木のサッカーをやり抜ければ、きっと1万人以上で埋まる見込みのスタジアムに歓喜の「県民の歌」は響き渡る。その光景はきっと忘れ難い、素晴らしい物となるに違いない。一度味わったら病み付きになる勝利を、感動を、興奮を皆で共有したい。

以上

2013.03.02 Reported by 大塚秀毅
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