横浜FCは2月10日、キャンプでの2試合目の練習試合となる、栃木SCとの練習試合(45分×3本)を行った。結果は(1-0、0-0、0-0)と、3本合計で横浜FCが勝利したが、この時期の練習試合は結果よりも、キャンプで積み上げてきたことが試合形式で表現できるかどうかの確認が大事。その意味では、内容面でも収穫の多かった練習試合だった。
横浜FCのキャンプでのテーマは2つ。1つは、新加入メンバーが昨年積み上げてきた山口素弘流のサッカーを理解し表現すること、そしてもう1つは昨年足りなかった点を新加入選手が表現出来るようになることだ。前者については、新加入組も多かった1本目でも、十分にトレーニングの成果が現れていた。立ち上がりは、栃木にボールを持たれるが、「1mでも1歩でも前に足を出す」という昨年培った守備で相手の勢いを削ぎ、15分を過ぎると得意のビルドアップで相手を圧倒する時間を作り続けた。新加入選手が多い状況でも、ビルドアップに関わる選手の位置取りや動きだしなどはスムーズで、まずは昨シーズンの継続という意味では、順調に進んでいることを伺わせた。
そして、この試合で強い印象が残ったのはプラスαの部分。キャプテンのシュナイダー潤之介は「去年重視していたのは、1歩2歩のスピードや相手への寄せだったけど、今年監督が意識しているのは、さらにプラスして、3人目の動き出しや裏に抜ける動き。そこは良くなっている」と語ったが、昨シーズンに比べて相手の陣形を崩すための動きのバリエーションが増えている。そして、そのバリエーションをうまくチームとして利用する工夫も見られる。1点目のゴールは、ゴールシーンの少し前から相手に意図的に前掛かりにさせてから、良いボールの奪い方をしてワイドに展開することで奪ったもの。ピッチの横幅の使い方、サイドの選手の位置取りや動き出しのタイミングなど、その意識が上がっていることは間違いない。
前記の2つのポイントについては、監督、選手からも同じようなコメントが聞かれる。
「新しい選手は、このチームのベースを理解してくれている。ただ、これはありがちだけど、早く慣れようとするばかりでなく、良さも出して欲しい」(山口監督)
「去年から継続してやっていることのレベルが下がらないようにしながら、その中で自分の良さをプラスしてだせればと思っている。今日はある程度自分のことを出しながら、その中でチームがやろうとしてるプレスのところを考えながらやれた部分もある」(松下裕樹)
キャンプでの方向性と成果については、まずは順調な滑り出しを見せたと言って良いのではないだろうか。もちろん、「2試合目でここまでできればとは思う。ただ、よく見えても課題はある」(シュナイダー潤之介)、「ゲーム中に、相手がやることを変えた時に、そこの変化に自分自身気づいて、もっとコントロールできるようにならないといけない」(松下)というように、練習試合で出た課題もある。残り3週間でのさらなる精度の向上と課題解決が、開幕ダッシュへの大きなポイントになる。
以上
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