平塚から湘南へ――ベルマーレの歴史を彩った錚々たる顔ぶれが明日27日、一堂に会する。一部の名前だけを取り上げるのさえ気が引けるほどに、豪華な面々が揃った。まさしく「Re-member」と冠されるにふさわしい。湘南のホームページに掲載された出場選手のリストを眺めるたび、またそのリストが伸びるたびに、ファンやサポーター、Jリーグに想いを傾ける多くのひとたちが心躍らせていることだろう。

そして、ピッチに立つ選手たちもまた、その感慨はひとしおのようだ。たとえばベッチーニョは、今回の試合のためにスケジュールを空けてきたという。クラブハウスを訪れてスタッフと旧交を温め、練習グラウンドにも足を運んでサッカースクールのコーチや子どもたちともふれあった（※写真はこちら）。遠く地球の裏側から駆け付けたベッチーニョ然り、全国各地から集う旧知の仲間たちは皆、ベルマーレのファン・サポーターの前でふたたび平塚のピッチに立つことを楽しみにしている様子だ。

ベルマーレ創立20周年記念と銘打たれた今回、ゲームはベルマーレOB対レイソル・ジュビロOBが30分×1本、ベルマーレOBと現役選手の混合によるベルマーレ平塚対湘南ベルマーレが30分×2本が行なわれる。選手の交代も折々になされることが予想されるため、その意味でも目の離せない90分となりそうだ。

また記念試合にふさわしく、ゲーム以外にもさまざまな企画が用意されている。OB選手たちとサポーターがハイタッチで再会できる「ベルマーレロード」が開催され、先着来場者12,000名には平塚と湘南の2つのバージョンのエンブレムをあしらったオリジナルタオルマフラーがプレゼントされる。20周年のロゴの入ったユニフォームやタオルマフラーなど新しいグッズの販売をはじめ、公式戦同様にフードパークも開かれる。こちらの試合情報詳細も湘南のホームページを参照されたい。

1999年のクラブ存続危機を乗り越えて受け継がれ、紡がれた20年である。ベルマーレだからこそ見られる景色が、Shonan BMWスタジアム平塚に映えるだろう。

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2013.01.26 Reported by 隈元大吾