その男がプロ入り後に故郷・群馬で魅せたたった一度のプレーがいまも脳裏に強く焼き付いている。いまから4年前の2009年1月、松田直樹は、群馬県立サッカー場で行われた「新春ドリームマッチ群馬〜群馬県出身Jリーガー対ザスパ草津(今季からザスパクサツ群馬に改名)〜」に初登場。ファンの大歓声の中、本職のDFで先発すると後半は中盤へそして終盤はFWへとポジションを上げて果敢にゴールを狙った(真相は、疲れて走れなくなったかららしい)。ゲーム後は弾けるような笑顔で「また群馬に戻ってきます!」と話してスタジアムをあとにした。
「ドリームマッチ群馬」は各選手たちのスケジュール調整の難航から、その年を最後に過去3年間にわたって開催が見送られていた。しかし、一昨年8月2日、当時JFLの松本でプレーしていた松田直樹が急性心筋梗塞で倒れてその2日後の4日にまさかの他界。日本サッカーの一時代を築いたヤンチャなサッカー小僧の突然の訃報に、日本サッカー界全体が深い悲しみに覆われた。そして昨年、群馬県サッカー協会をはじめ松田直樹に関わる多くの人たちの尽力によって追悼試合の構想が立ち上がり、「松田直樹メモリアル新春ドリームマッチ」という形で実現に至った。群馬では4年ぶりの新春ドリームマッチとなる。
今回のマッチメークは、松田直樹と親交の深かったメンバーで結成された「Naoki Friends」対「群馬県出身Jリーガー」。「Naoki Friends」は中田英寿、城彰二、前園真聖、名波浩らそうそうたる顔ぶれが揃った。さらに昨季で現役引退を発表した中山雅史も正田スタに駆けつける。アトランタ五輪メンバーで今季からザスパクサツ群馬で指揮を執る秋葉忠宏新監督もメンバー入り。秋葉監督は「マツはサッカーが本当に大好きなヤツだったので、マツことを思い出しながら魅力あるプレーをみせたい」とサッカー仲間をしのんだ。
一方、「群馬県出身Jリーガー」は元日本代表GK小島伸幸、ザスパクサツ群馬の元主将・鳥居塚伸人らを群馬サッカーの功労者から、鹿島の青木剛、大宮の青木拓矢ら現役プレーヤーまでが集結、「Naoki Friends」を迎え撃つ。2009年のドリームマッチで松田直樹とともにプレーした鳥居塚は「彼は、群馬はもちろん日本サッカーの発展に尽力した選手。こういうゲームを開催することで彼のことを思い出してもらえるという意味では意義があると思う。こんなに豪華なメンバーが群馬に来てくれる機会はないので(松田直樹のためにも)この試合を楽しみたい」と話す。
松田直樹メモリアルゲームとして開催される今回の「新春ドリームマッチ群馬」は、12月のチケット発売開始と同時に「即完売」となるなど予想大きく上回る盛り上がりをみせている。正田スタは超満員となることが確実でスタジアム改修後としては初の1万人超えの観客数を記録する可能性も高い。「Naoki Friends」と「群馬県出身Jリーガー」にエントリーされた計44人の選手は、松田直樹とともにピッチに立つ。敬称略
以上
2013.01.19 Reported by 伊藤寿学
J’s GOALニュース
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