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【第92回天皇杯 決勝 G大阪 vs 柏】柏側プレビュー:レアンドロ ドミンゲスが満を持して復帰する。“柏のキング”はチームを天皇杯優勝とACL出場権獲得に導けるか。(12.12.31)

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柏にとって、4大会ぶりの天皇杯決勝戦となる。ただ、あの時と比べてチームに取り巻いている雰囲気、肌に感じる空気は明らかに異なっている。4年前と今回の違いを問われた菅野孝憲は、こう答えた。
「4年前は狙って決勝に行ったというよりは、運の方が大きかった。でも今回は最初から優勝を狙い、もちろん運もあったけど、自分たちの実力で決勝まで勝ち上がってきた」

この4年で着実に身に付けた力は、準々決勝・大宮戦で劇的逆転勝利を飾った勝負強さや、準決勝・横浜FM戦の規律ある守備に、“柏らしさ”として表現されていた。準決勝でベンチ入りメンバーを含めて人数が揃わなかったように、確かに現在の台所事情は厳しい。しかもこの決勝戦は、準々決勝、準決勝と2試合連続決勝弾の工藤壮人が出場停止となり、守備の要である近藤直也の負傷欠場も濃厚である。それでも「今までも誰かがいなかった時でも、我々は変わらずにやるべきことを進めてきた」とネルシーニョ監督が話す通り、出場停止や怪我でメンバーに多少の入れ替えがあったとしても、チームとしてやることは何も変わらない。

それに、決勝戦ではついにレアンドロ ドミンゲスが帰ってくる。
3試合の出場停止処分が決定してからの3週間、レアンドロは練習では一切手を抜かなかった。仲間が必ず決勝戦まで勝ち進むと信じていたからこそ、そこに照準を合わせ、練習を続けていた。そして実際に仲間が大舞台を用意してくれたことによって、彼のモチベーションは最高潮に達し、並々ならぬ意気込みで試合に臨むと思われる。柏の選手たちによる「ニーヤン(レアンドロ)は、コンディションが良さそうですよ」、「いよいよキングが目覚める時。爆発してくれるでしょ」、「相当気持ちが入っているみたいです」という言葉は期待の表れだろう。

レアンドロが鍵を握るのは言うまでもないが、当の本人は「1人で成り立っているわけではない。選手1人1人が自信を持って、味方を信頼してグループとして戦う。G大阪は質が高く、リスペクトはしているが僕らにも優勝のチャンスはある。タイトルを取って、またACLに出場したい」と、あくまでも“チーム”であることを強調した。

ポゼッションに長けたG大阪に対し、おそらく柏はカウンター主体の戦い方になる。今シーズン、リーグ戦とヤマザキナビスコカップを合わせた4度の対戦は柏の3勝1分、6−23−12−12−2と、いずれも撃ち合いとなっているが、今回ばかりはカップファイナルということもあり、ここまで得点の動く試合になるとは思えないし、柏としても横浜FM戦のような規律のある守備を披露して、ロースコアの試合展開へ持ち込んだ方が、術中にはめる可能性は高い。

もちろん、レアンドロにはG大阪の徹底マークが待ち受けているだろう。しかし、マーカーが引き付けられれば、その分他の選手へのマークが緩慢になる。澤昌克は「今が一番コンディションが良い」と体の切れを感じている。田中順也は「レアンドロがポイントを作ってくれる。速いカウンターができるように、とにかく走ります」と話す。レアンドロがいることで、攻撃の幅、選択肢、迫力などは準決勝や準々決勝の比ではない。

決勝戦に出場できない工藤、近藤の思い。今シーズン限りでチームを去る選手の思い。4年前に決勝で敗れた悔しさ。様々なものを背負い、柏は国立のピッチに立つ。
あの時には届かなかった天皇杯を、今度こそ必ず勝ち取る。そして再びアジアの舞台へ乗り込もう。

以上

2012.12.31 Reported by 鈴木潤
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