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【第92回天皇杯 決勝 G大阪 vs 柏】G大阪側プレビュー:自信を胸に、3大会ぶりの天皇杯奪還へ。(12.12.31)

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2013年1月1日、ガンバ大阪が3大会ぶり、4度目となる夢の舞台、『元日・国立』に立つ。対するのは柏レイソル。G大阪が初めて天皇杯制覇を実現した第88回大会で、決勝戦を戦った相手だ。その際は、スコアレスで迎えた延長戦で決勝ゴールを奪ったG大阪が1−0で勝利。08年の締めくくりと、09年の幕開けを最高の結果で飾った。思えば、その08年もリーグ戦の成績が奮わず、クラブ史上初のACL制覇を実現しながら翌年のACL出場権を手に出来ないという窮地に立たされていたG大阪。それにより、ACL出場権獲得の最後のチャンスである天皇杯へ全員が執念を燃やし、クラブワールドカップなども並行して戦う強行日程の中、頂点に上り詰めた。あの時と同じく、今年もJ2降格という屈辱を味わった中で、天皇杯制覇の先に、ACL出場権の獲得を見据えて戦ってきた感は強い。裏を返せば、J2降格のショックから、なんとか顔を上げ、前を向いて戦い続けることができたのも、その目標があったからだろう。DF加地亮は言う。
「G大阪としてはここ5年、連続してACLに出場している中で、過密日程の中で同大会を戦う難しさも痛感する一方で、この大会を戦うことによって個々の能力、チーム力が着実に引き上げられると実感している。そう考えると、強いチームになっていくためにも絶対に出場したい。そのためにも絶対に天皇杯を獲りたい(DF加地亮)」

そしてもちろん「せっかくここまで戦ってきたのだから、最後、何がなんでも勝ちたい(DF中澤聡太)」という純粋な勝利への欲もある。初めて天皇杯決勝の舞台に立った06年には浦和レッズと戦ったが、圧倒的にG大阪ペースで試合を運びながら1点が遠く、敗れたG大阪。その際にMF遠藤保仁が語っていた「優勝できなければ、2位以下は、どこも同じ」だという思いは、多くの選手が今大会に限らず、実感しているはず。だからこそ、「次、勝たなければ意味がない(DF加地亮)」と誰もが声を揃えるのだろう。

その一戦を前に、MF明神智和、DF中澤聡太らのケガの回復具合が気になるが、チーム状況はいい。ここ数試合の天皇杯の戦いを見ての通り、攻守において共通理解を持った安定した戦いが出来ていることも、選手たちの胸に自信を宿らせている要素の1つになっていると言えるだろう。
「リーグ戦では柏に勝てていないけど、あの時と今とでは僕らのチーム状態が違う。今の自分たちの力を出せれば絶対にいい勝負ができると思う(DF今野泰幸)」

加えて決勝戦には、準決勝・鹿島戦が出場停止だったFWレアンドロの戦列復帰が濃厚。MF家長昭博やMF倉田秋、MF二川孝広、そして3戦連続ゴールを挙げているMF遠藤保仁と、他の攻撃陣も好調のため、どのような布陣を敷くかは定かではないが、いずれにせよ「最後はスクランブル。ケガをしている選手の状態もあるし、全員で獲りに行く」と松波正信監督も鼻息が荒い。それも、この苦しいシーズンを共に戦ってきた選手たちへ全幅の信頼を寄せるからだろう。
「準決勝から中2日なので、ケガ人が回復するための時間も限られていますが、そこは今季のラストゲームということに対する選手のモチベーションでカバーできると思っている。実際、うちの選手たちには今、『ここでやらなければどこでやるんだ』という雰囲気がある。それをピッチで存分に発揮できるようにもっていきたいし、必ず選手たちは戦い切ってくれると信じています(松波監督)」

2012年シーズン。G大阪は近年になく勝ちあぐね、苦しみ続けた。勝つことの難しさを改めて痛感し、1プレー1プレーの重みを知った。それを噛み締めながら、そして、失いかけた自信を着実に取り戻しながら戦い続けて来た天皇杯。頂点まであと1つ。リーグ戦で流した悔し涙は、きっと明日の国立で笑顔に変わる。

以上

2012.12.31 Reported by 高村美砂
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