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ルヴァン 準々決勝 第1戦
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【2012 Jユースカップ1回戦:横浜FMvs京都】プレビュー:タレント性十分も1〜2年生中心の京都、爆発力はあるものの安定感が課題の横浜FM。ストロングポイントを発揮できるのは?(12.11.18)

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夏の「日本クラブユースサッカー選手権(U-18)」の準決勝で対戦した両チーム。シーソーゲームになって最後は横浜FMが3−2で勝利しているが、夏は夏。冬は冬で別の対戦。準決勝で活躍した選手が約3カ月半後の再戦で全員揃うことはなさそう。様々な理由があるが、あくまでも育成年代なので勝つこと以外にチームの指導者が大切にしていることは少なくない。こういう面も含めて、東西の両雄がどんな戦いを見せるか興味深い。

京都はJユースカップでは昨年がベスト8、一昨年はベスト4と、ここ最近は関西のユースチームの中で高い評価を受けるようになった。昨年と一昨年で合計10人ものトップ昇格選手を輩出しており、その勢いはすばらしい。その大きな理由に「スカラーアスリートプロジェクト」( http://www.sanga-fc.jp/youth/project/index/ )の始動が挙げられる。京セラ、京都サンガF.C.、立命館学園の3者の協力体制によるプロ・トッププレーヤー育成プロジェクト。京都のジュニアユースの選手も恵まれた環境にあるが、特にユースの選手については寮(寮費・食費はクラブが全額負担)に入り、寮・練習場近くの立命館宇治高校へ通学(入学金、学費は立命館が奨学金として全額負担)、専用グラウンド、海外経験など破格の環境で勉強とサッカーに取り組むことができる。

今年は奥川雅也ら1年生アタッカーが中心のチームで、彼らの才能とフィジカルのバランスが取れるようになるにはまだ時間が必要。それだけに難しい戦いも強いられてきたが、切れのいいドリブルは充分に見応えがある。プレミアリーグWESTで12ゴール(ランキング5位)を挙げている1トップの2年生・田村亮介を活かすのが、奥川ら1.5、2列目に入る1年生トリオとなりそうだ。攻守でスタートポジションを変える京都の戦い方は選手に戦術を浸透させる上でわかりやすく、ハマったときの強さはユース年代ではトップクラス。逆に、相手はその戦術にハマらないようにしてくるので、そうなったときに柔軟に対応できるかどうかがポイントになるだろう。ただ、本田将也監督はトップの練習も時間が許す限り見て、トップチームのアグレッシブなテイストをユースに取り入れようとしており、夏になかった部分が加わっていることにも期待できる。3年生のGK山田元気は2種登録でトップの練習にも参加しているキャプテンなので、彼がトップから吸収している部分やリーダーシップにも期待したい。そして、言わなくても、誰もが夏のリベンジという気持ちも強いはず。ただ、同時刻に西京極でトップチームが大分とJ1昇格をかけたプレーオフを戦う。試合中は気にはしないだろうが、トップ、ユースともに勝って次のステージに進むことができるかどうか注目になる。

横浜FMは夏のクラブユース選手権で活躍した伊東海征(6ゴール、ランキング2位)のプレーをJユースカップのグループリーグでは見ることができなかったが、決勝トーナメントで見ることができるのかどうか注目したい。不在の試合でも田中智也、武颯の2トップ、キャプテンの村原大輝、ボランチの喜田拓也らを中心に安定感を高める戦いを見せて進化している。松橋力蔵監督が、1〜2年生が中心の京都相手にどういう考えのもとで先発メンバーを選び、その選手たちが冬の課題である安定感をいかに出せるかが横浜FMの注目点。ハマった時の爆発力のすごさは松橋監督も認める点であるが、より高い平均点を出せるかどうかで勝負は決まるだろう。

以上

2012.11.17 Reported by 松尾潤
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