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ルヴァン 準々決勝 第1戦
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【2012 Jユースカップ1回戦:大分vs磐田】プレビュー:“魅せて人を育てる”大分と人材豊富な東海チャンピオン磐田が西が丘で激突(12.11.18)

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ザック・ジャパンには、大分トリニータU-18出身の選手が2名いる。一人はブンデスリーガでプレーし、14日のW杯予選オマーン戦の先制点を挙げた清武弘嗣。もう一人は首位・サンフレッチェ広島のゴールを守る西川周作だ。U-23代表としてロンドン五輪4位入賞に貢献した東慶悟(大宮)も、やはり大分のアカデミー育ち。その後も松原健、為田大貴らトップの復活を支える若き逸材を輩出している。

各種大会の結果だけを見ると、大分のアカデミーはそれほど“名門”でない。しかし日本サッカーを支える人材を輩出したという意味で、大分はJリーグ屈指の名門だ。首藤圭介監督に育成の強みを問うと「少年サッカーがすごく盛んで、指導者が頑張っている」という地域性を理由に挙げる。大分は“感覚”を持った子が多いのだという。「考えながらできる選手が多く、例えば清武もその中で技術が出てくる」と世界に羽ばたいたOBを例に出す。

今年の大分U-18は攻撃的で、見ていて楽しい。中盤が相手の“間”でボールを動かし、サイドバックは高く張って“外”のパスコースを作る。人とボールが目まぐるしく動いて、ゴールに迫るアグレッシブなスタイルだ。今年は1年生に逸材が多く、姫野宥弥、坂井大将、佐藤昂洋、岩武克弥らが既に主力となっている。姫野は162cmの小兵だが、首藤監督が「コーチングをするし、相手を止める部分はチームの中でも群を抜いている」と絶賛するボランチ。細かい技巧、鋭いドリブルを見れば2列目タイプだが、負けず嫌いなメンタルもあって、今年は低い位置で起用されることが多い。佐藤昂洋は長短の正確なパスで、最終ラインから組み立てられる選手。坂井大将はU-16代表候補にも選ばれる知的な攻撃的MFで、今大会の大一番・岡山戦はハットトリックも達成している。

ただ1年生は国体の活動で抜けることが多く、90分を通したフィットネスも多少の弱みが出る。そういう事情もあってプリンスリーグ九州は1部12チーム中10位と不調だ。しかしJユースカップは予選リーグ最終戦で岡山を5−0と下すと鳥栖と勝点で並び、得失点差で逆転。Iグループ2位で、決勝トーナメントに勝ち上がってきた。

ジュビロ磐田U-18は、最終戦で東海のライバル・名古屋U18と引き分け、グループFの混戦を2位で突破した。10月に終わったプリンスリーグ東海では優勝を決め、12月に行われるプレミアリーグ参入戦出場を既に決めている。アトランタ五輪代表で“マイアミの奇跡”の立役者だった鈴木秀人監督が「プレミアに入ることは目標というか最低限」と語る至上命題まであと2勝だ。

今年の磐田は人材豊富で、194cmの大型GK牲川歩見は特に注目。昨年のU-17W杯に参加し、既にトップ昇格も発表されている逸材だ。また現2年生はクラブユース選手権U-15で準優勝を果たした黄金世代で、CB山本新太郎、左SB檜原悠佑、MF梅村晴貴、金原唯斗、FW中野誠也らがU-18の主力としても活躍している。中野は東海プリンスで得点ランク2位の10得点を挙げた、チーム最大の得点源だ。また石田崚真は脅威のフィジカルを誇る攻撃的SB。U-16代表のアジア予選ではFWでも起用された1年生の、爆発的なスピードも必見だろう。東海プリンス8得点のFW宮村緯(トキ)と、ボランチ鈴木拳士郎(ケンシロウ)の“北斗の拳コンビ”も、名前どおりのパワフルさを発揮できる選手だ。

会場の味の素フィールド西が丘は都営三田線・本蓮沼駅から近く、JR赤羽駅からバス便も多い、便利な専用スタジアム。チアリーダーとブラスバンドの華やぎこそないが、サッカーの内容では高校サッカーにも決して負けません。未来の日本サッカーを支える若武者の戦いに、皆様もぜひ足をお運びください。

以上

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【1回戦の試合予定】

11月17日(土)
11:00 千葉vs養和/韮崎中央
14:00 川崎Fvs愛知/韮崎中央

11月18日(日)
11:00 大分vs磐田/味フィ西
11:00 浦和vs横河/味スタ西
14:00 愛媛vs新潟/万博
14:00 福岡vs姫路/万博
14:00 柏vs大宮/味フィ西
14:00 横浜FMvs京都/味スタ西
※全試合入場無料
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★2012 Jユースカップ特集
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