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【J1:第32節 清水 vs G大阪】プレビュー:熱く激しい攻め合いの中で先制点を取れるのはどちらか。それぞれの目標にかける選手たちの気持ちの強さに注目(12.11.16)

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清水はACL出場圏内を目指して、G大阪は降格圏脱出を目指して、どちらも絶対に勝点3が欲しいラスト3試合。お互いに攻撃的なチームであり、意地やプライドもぶつかり合って、本当に熱く見応えのある戦いになることは、試合が始まる前から保証されている。

このところヤマザキナビスコカップ決勝と前節の新潟戦という大事な2試合に敗れている清水としては、ここは何としても踏みとどまらなければいけない正念場。前節でリーグ優勝の可能性は消えてしまったが、ACLが今の形になってからまだ出場したことがない清水としては、平均年齢23歳代という若いチームでその出場権を獲得できれば、十分に大きな成果を挙げたシーズンと言える。現在は、3位の浦和とも4位の名古屋とも勝点1差で、その2チームは直接対決を残しているので、残り3試合で勝点9を取れば、3位以内に入れる可能性は十分。「シーズン前から言っているACL出場権を獲得できて終わるのと、獲得できないで終わるのでは全然違うと思う」(河井陽介)と語る選手たちにとっても、それが大きなモチベーションになっている。
また、前節から10日間空いたことで、コンディション的にも整え直すことができ、攻撃の練習をじっくり行なうこともできた。この時期にケガによる離脱者がいないことも、コンディショニングがうまくできていることをうかがわせる。今節は出場停止もなく、現状のベストな形でホームでの戦いに臨むことができる。

対するG大阪も、15位の神戸とは勝点2差があるので、残留のためには絶対に勝点3が必要な試合。ただ、水曜日のオマーン代表との激闘に90分以上出場した日本代表の遠藤保仁と今野泰幸のコンディションが心配なところだ。オマーンでは35度以上という暑さの中で体力的にも非常に消耗するタフな戦いを終え、そこから休む間もなく、木曜日の夕方には冷え込みが増してきた日本に帰国。チーム練習に合流したのは1日だけという状況で、この試合を迎えなければならないのは、いかに経験豊富な2人にとってもしんどいところだろう。
それでも、中澤聡太がケガから復帰し、清水から期限付き移籍中の岩下敬輔も、古巣との対戦に燃えているので、今野のコンディションが悪くてもセンターバックは問題なさそうだ。しかし、遠藤の代わりはいないので、彼のコンディションしだいで、試合内容や展開もかなり変わってくる可能性がある。ここはどちらのサポーターにとっても、大きな注目点と言える。
また、エースのレアンドロは、前節でも2得点を挙げるなど相変わらず高い得点力を発揮しているので、彼に良いボールを供給できれば、ここまでリーグ最多得点の攻撃力はアウェイでも発揮されるはずだ。

清水もG大阪も、自分たちがボールを支配しながら戦うことを身上としているが、今の状況を踏まえると、どちらかがつねに優位に立つということは考えにくく、90分の中で流れや主導権が行ったり来たりする可能性が高い。そして、その中でどちらが先に点を取れるかによって、試合展開は大きく変わってくるだろう。
もちろん、ホームの清水としては、立ち上がりから自分たちが主導権を握って、その流れの中で先制点を奪うというのが理想的な形。最近の試合では、相手に守りを固められるとなかなか崩しきれないという課題が出ているが、「練習のミニゲームとかではコンビネーションを使って崩せる場面も増えているし、1人1人の精度を高めていけばゴールは増やせると思う」(八反田康平)と前向きな要素もある。ここは練習の成果の見せどころだ。
ただし、G大阪にはカウンターで点を取る力もあるし、遠藤の正確なキックを軸にセットプレーも強い。もちろん、それは清水にも言えることで、お互いに優勢の状況であっても一瞬も気を抜けない90分間が続く。
その中で、危ない場面を高い集中力と執念でしのぎ、限られたチャンスを決めきれるのはどちらか。ありきたりな表現だが、両チームとも選手たちの気持ちの強さが本当に試される試合となるはずだ。

以上

2012.11.16 Reported by 前島芳雄
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