「レアンドロ ドミンゲスは今度の試合に出るんですか?」
11月13日の横浜F・マリノスの練習に訪れると、何人かの選手からそんな逆取材を受けた。昨季J1のMVP男は、どうやら負傷が癒え、今節からピッチに戻ってくるようだ。実現すれば、9月29日に負傷交代した浦和レッズ戦以来の出場となる。
どのチームにとっても柏の背番号10を止めるのは、厄介この上ないはず。変幻自在かつキレも併せ持つドリブル、わずかに空いたコースをピンポイントで狙える正確無比なシュートなど、彼の独力の前に屈したチームは少なくないだろう。横浜F・マリノスもご多聞に漏れず、柏の絶対エースの前に苦戦。過去3度の対戦で2ゴールを決められた。チームとしても昨年の柏戦はホーム、アウェイともに0−2の黒星。昨シーズンのリーグ戦を通して、唯一2敗を喫した相手が柏である。
今季は開幕戦で戦い、3−3の乱打戦の末、負けなかったが、柏の3点目の得点を奪ったのはレアンドロ ドミンゲス。横浜FMのDF陣が彼のドリブルを警戒し、ボールに飛び込まず、寄せが遅れた瞬間だった。背番号10はその隙を見逃さず、強烈な一撃をお見舞いし、ネットを揺らす。その残像は今も頭の片隅に残っている。「危険なのはレアンドロ ドミンゲス選手。やはり一人で打開できる力があるから」と兵藤慎剛が言ったのをはじめ、ケガ明けにも関わらず、彼の名前を当然のようにキーマンに挙げる選手が何人もいた。
とはいえ、現在の横浜FMの守備力は、J1でもトップレベル。事実、サンフレッチェ広島と並ぶ、「31」の最少失点数を誇る。そして、それが基盤となり、ここまでリーグ戦6戦連続無敗(3勝3分)を続ける。元々、守備自慢のチームであるが、それ以前は6試合連続2失点以上を喫していたのだ。
一体、何が変わったのか。一つは目に見える変化として、GKが榎本哲也に変わったこと。09年途中まで正GKを務めていた背番号1は、「全体を見渡してからの読みが当たっているような気がする」と好セーブを見せるなど、完全復活。そんな彼に最近の堅守の要因を聞くと、「最後のところでボールに寄せる迫力もすごい。あれに助けられている」と答えた。
ただし、今節は守備に関して2つの懸念材料がある。前節退場となったボランチの要・富澤清太郎を出場停止で欠くことと、オマーンから帰国したばかりの日本代表・栗原勇蔵のコンディションだ。それでも榎本が言う『寄せの迫力』を出せるのであれば、レアンドロ ドミンゲス封じの可能性が広がる。
横浜FMは現在6位で、3位浦和との勝点差は「2」まで迫った。柏も8位ながら横浜FMとの勝点差は「1」と、お互いにまだACL出場圏内を狙える位置に付けている。しかし、残すは3節のみ。今節敗れればそのチャンスが消滅してもおかしくない状況だ。「勝点3」のみを目指す激闘の幕が横浜で開く。
以上
2012.11.16 Reported by 小林智明(インサイド)
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