富山、松本、岐阜の隣県3クラブ対抗戦「TOP OF 北アルプス」。富山はお盆休みに開催する今回の松本戦を特別な試合と位置付け、来場者1万人を目標にして集客に力を入れている。県内のB級グルメを集めた「T1グランプリ」など多彩な催しを行うほか、サポーターから寄贈されたクラブカラーのゴールネットを初めて使用する。選手たちも奮い立っており、クラブ一丸となって過去最長の11戦まで伸びた未勝利からの脱出を目指す。
前節の東京V戦は前半23分に失点、後半は押し気味に進めたが追い付くことができず0−1で敗れた。「もっとできるはずなのに、それができなかった」とDF足助翔が振り返ったように試合内容も不本意なものだった。安間貴義監督は、攻守ともにアグレッシブさが感じられなかったことを重く受け止める。今節に向けてチームの立て直しを図った。
前節の開始直前にMF山瀬幸宏が、試合途中でMF朝日大輔が負傷した。戦列に復帰して間もない攻撃のエース2人をまたそろって欠くことになり、今節はメンバーに入れ替わりがある。8日には予定を急きょ変更して紅白戦を実施し、先発候補の調子を見極めた。競争を促してムードを高める狙いもあり、いつもとは異なるやり方でチームに刺激を与えている。
今週も攻撃面を中心にトレーニングを行った。ラストパスの精度アップ、シュートを狙う意識の向上などがテーマだった。松本は堅守速攻が持ち味。不用意にボールを失うとカウンターからピンチを招くことになる。チャンスはしっかりシュートまで持ち込み、攻め切ることで失点のリスクも抑えたいと考えている。
松本は後半戦2勝3分1敗と着実に勝点を加算して16位につけている。前節の愛媛戦は終盤に追い付くしぶとさをみせて1−1で引き分けた。反町康治監督は試合後の会見で「今日みたいに後手に回って切迫感が生まれ、相手にボールを持たれて足を動かされてしまうと普通のチームならば残り15分にパワーを出せない。それなのに我々はパワーを出せているというのはトレーニングの成果かなと感心している」と語った。運動量の豊富さとスタミナに自信を深めているようだ。これは富山も強みとしているところ。「走り負けない」という双方の意地の張り合いによって最後まで目の離せない熱戦が期待できる。
足助は「松本はハードワークするいいチーム。前回は3−0で勝ったが、成長して僕らよりも強くなり上位にいる。厳しいゲームになるだろうが覚悟を決めて倒しにいく」と話した。富山は引き分けでも「TOP OF 北アルプス」の優勝が決まる。サポーターをはじめ皆が待望している勝利で飾りたい。
松本サポーターは昨年12月の天皇杯4回戦・横浜FM戦以来の富山入りという方も少なくないだろう。昨季まで松本に在籍したMF木村勝太のプレーにぜひ注目していただきたい。富山の心臓部ともいうべき中盤の中央をベテランのMF大西容平とともに任されて攻守に奮闘している。戦術理解度が高く監督からの信頼が厚い。第20節・甲府戦、第24節・岐阜戦では鮮やかなミドルシュートで得点も挙げている。「出場しているだけでは意味がない。存在感を出せるようにしたい」と話し、古巣との対戦を楽しみにしている。
以上
2012.08.11 Reported by 赤壁逸朗
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